司作の柳を待ち焦がれている今日この頃ですが(最後に2・3週間前にも電話で相談したのですが)、取り置きしていた包丁も有ります。
その味方屋作ステンレス(三層クラッドで芯の刃金は白紙相当)ですが、昨夜依頼主の香川のK様から連絡が。やっと発送になりますが、標準としている刃先調整を御希望との事で砥いで置きます。
新品時です。
刃先の調整だけですので、オール天然で。先ずは天草(やや硬)、次いで会津(中硬)。共名倉も会津です。
奥殿の内曇り⇒本巣板の茶色。少し、刃先の細かさと掛かりの軽さが予想通りとは行かず。
中山の赤ピン(中硬)で仕上がるかと思われましたが、返りの取れ方と切り続けた際の切れの変化が不安定。
思いついた奥殿の天井巣板(カラス)で仕上げて、上記の問題をクリアしました。まあ、これ等は或る程度以上のレベル同士での比較なので、高望みすればと捉えて頂ければ。新品時より1㎜以上、刃先が減ると神経質さも落ち着く可能性は大です。
K様には、此の度の御買い上げを有難う御座いました。少し、我儘?な所も有るかも知れませんが、御手持ちの大谷山や田村山などの仕上がり具合で研究しつつ、手なづけて頂きたいと思います。
これで、現在の在庫の包丁は下画像のペティのみになりました。今後も必要に応じて(此方は流石に可成り容易な筈)追加する流れでしょうか。他には先々、キリン刃物の洋三徳もかなと考えています。