以前に、チラッと記載していました判子が出来ましたので、受け取って来ました。此れで私が選別した砥石には、判別可能な印が付けられます。
只、産地や銘柄に関しては、最低限にしています。奥殿の巣板と中山の赤ピンは、自分が僅かながらも採掘を体験させて貰った事が有る関係上、幾らかは拘りと云うか親近感が有りますので作って見ました。まあ赤ピンは一目瞭然ですので、中山だけにしましたが(笑)。あと、舞鶴まで出掛けて選別した際には、必要であれば尚さんが押してくれるでしょうし。
此方は、店の方の先生に当たるのでしたか、書道家の方が作られたフォントだそうです。今回は、平仮名だけの判子も作って貰ったのですが、私の自筆の文字に近い印象の物をフォントから選んで貰いました。
下画像が、その平仮名を基にした判子(サイズ小さめ用)と以前からの判子を作り直した物。選別会の判子は、そう言った御見立会を提案してくれた方の意見を受けての物です。実現出来れば楽しそうですね。
(因みにですが・・・私がサンプルとしてプレゼントした切り落としを試し彫り?に使った処、滅多に無い程の切れと永切れを発揮し、クッキリとした写り方だったそうです。お仲間にも確認して貰うと、輪廓に差が有るとの事だったと。やはり角が立つのは、刺身だけでは無かった事が証明されましたね(笑)。)
試しに、手持ちの仕事用(小振りな物)に押してみました。
上の様な砥石の場合は、判を押せる部分が限られますので困りますね。一応、黒の上に黒色でも見えない事は無い様ですが・・・(側面右側)
今後は、御依頼を頂いて選別して来た砥石に付いては、この様に判子を押す事にしたいと思って居ます。これ等の物は態々、私に砥石を御依頼下さる方々への感謝を込めての物でしたが、質に関しての表記(αβΘ12345)が研ぎ工程や砥石の選択に役立ちましたら幸甚です。更に、もしも満足感や楽しさまで感じて頂けるとすれば望外の幸せです。
追記ですが、2~3週間後には二度ほど、高雄に出掛ける予定です。先ず一つには、御依頼を頂いている砥石の選別が有ります。もう一つは、奥殿の山へ上がらせて欲しい旨を伝えて有りました。入山料を払ってでも、久し振りに奥殿の山頂へ行って見たかったからです。やはり、私が高雄に関わる切っ掛けの石が奥殿の天井巣板で、採掘作業でも印象深かったのが大きいです。
ですので、半分は逍遥(とは急峻過ぎて言えませんが)と落穂拾い?みたいな気持ちですが・・・可能であれば幾つかは、其れなりの石を持って降りられればと考えて居ます。やはり自ら採って来た石を選別し、其れが高性能であったならば、仕事で使うかどうかは別としても嬉しい物ですね。あとは予てより、常連の方々の数名からは砥石山に行って見たいとの要望を聞いて居ましたので、其の下見を兼ねている側面も。勿論、様々な条件がクリアされてからに成るとは思いますが、案外?実現の可能性は高そうです。