久々の御依頼とホームページの改善

 

久々に、ベスパのディ―ラーのT様から、研ぎの御依頼を頂きました。まあ、切っ掛けは私の方から、ホームページの不調とパソコンの買い替えの相談からでしたが(笑)。

ホームページの「研ぎ(研ぎの御依頼)」と「御問い合わせ」のページから、当方のアドレスに送信が出来なかった事。並びに型遅れに成ったノートパソコンの方の代替機種の相談の帰りに、御依頼の流れでした。

 

 

預かって持ち帰り包みから出すまでは、馴染みの三徳の何れかと思って居たのですが箱が見えた時点で、服部刃物の先輩に依頼した牛刀だと気付きました。

当然、新入りですので傷み方も少なく、刃先の損耗も目立つ程では有りませんでした。其れでも依頼を下さったのは、新品時の刃先に物足りなさを感じての事かなと拝察しました。

研ぎ前の状態、全体画像。

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刃部のアップですが新品時は、かなり幅の狭い小刃で仕上げらています。購入者が好みの刃付けを出来る様に、一定以下の厚みに仕立てられて居る上、刃体の厚みも相応にテーパー化されて居ます。

従って、小刃の幅を僅かに広げ、其の中で切っ先方向に向かって鋭角化。刃先最先端は刃先方向に向かって鈍角化します。

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研ぎ始めは、人造の320番です。初期刃付けの小刃と、僅かながらも存在していた刃先の捲れや微細な欠けも削り落とします。「

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引き続き、人造の1000番と2000番です。やや小刃の幅を広げつつ、320番の研ぎ目を細かくして行きます。

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天然に移行し、対馬です。更に小刃の幅を広げつつ、より形状を正確に。

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梅ケ畑の赤ピン、やや軟口から中硬と、硬口から超硬口の二種で仕上げ研ぎ。しかし切れの加減を試した後、奥殿の浅葱で最終仕上げとしました。

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研ぎ上がりです。

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新品時から、殆ど刃先の処理だけの最初の研ぎですので、外観的には著変無しですね。若干ですが表面に水滴の跡か何かが見受けられましたので、軽く磨いて置きました。

他には、予想以上に木製ハンドルが水分の影響を受けていたので、自分の紫檀ハンドル(今回の御依頼品と同一素材)に施している処理の簡略版を御節介しておきました。

漆で言う拭き漆の真似事をカシューでやる事と、木材の表面処理剤・蜜蝋の三段階の内、カシューと蜜蝋でササっと。但し、布ペーパーの2400・4000・6000・8000の其々の番手で大まかに傷消し・形状を整えた後にです。

 

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因みに、手持ちの紫檀ハンドルです。此れは、上記の操作を数回繰り返した結果で、水洗いは勿論のこと洗剤で洗っても影響は少なく成って居ます。

此の個体は、かなり厚手でゴツゴツした形状でも有った為、通常の1000番の耐水ペーパーで相当に削り込めました。よって、傷の少なさや表面の艶もマズマズ。しかし、ハンドルの太さや角ばり方次第で、削れる量にも限界は有りますね。

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カシューは勿論、拭き取り操作をしなければ、普通にクリアコートした風に仕上がります。

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T様には以前から時々、ベスパ以外にもパソコン関連で御世話に成って居たのですが、今回は先日、Gmailから「料金が知りたいがページが見られない」旨の文面が届き、私の知る所と成りました。

数日かけて、対応をして頂いたので以下の通り、何とか機能を果たせる状態まで持ち込んで頂きました。

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此の度は研ぎの御依頼、並びにホームページの調整も頂きまして、有り難う御座います。本日は包丁を御届けしますので、宜しく御願い致します。序でに、交換の時期を過ぎてしまっていたベスパのオイル交換に付きましても、宜しく御願い致します。

 

 

 

 

おまけです。ビーフファクトリーのバックヤードで使っていた、手持ちの三本の手入れです。持ち帰ってから何度か、短時間での調整はしていましたが、時間が取れている今の内にと。

作業中の画像は無いですが、購入時は殆ど普通の両刃仕立てであった24cm筋引きです。焼きは甘目ながら元々厚みが少なく(背厚2mm)、切れはマズマズでした。主な使い道は、10㎏前後の豚の腿の分割でしたが、薄目とは言え若干の厚みの不均等を感じていました。

現場では使用上、気に成る点(抜け・走りの不安定性)への対処として、小刃の幅を広げて角度的なテーパー化を強調する事で補って居ましたが、今回は刃体側面の厚み取りから始めました。序でに、或る程度は片刃風にする為、左側面はフラット気味(刃幅の半分から極緩いハマグリ)で、右側面は殆どフラット(切り刃風幅広小刃)としました。

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ペーパーで磨いた為に、小刃の幅が見え難く成って居ますが、刃先から4mm前後の切り刃風(研ぎ角は20度前後)の先に刃元40度~切っ先30度の鈍角化ハマグリです。

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裏は、かなりフラット気味の最先端に20度程の糸引きを入れて有ります。結果的に此の形状は所謂、半諸の一種と言う事に成るでしょうか。

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切り付け風と、骨スキ改も切り刃を研ぎ直し、裏表共に擦過傷などを消す為に磨き直して置きました。此れで、出番が有ればすぐさま活躍してくれるでしょう。

本当は、現場で使いつつ自宅でも何度か研ぎ直しを経たものの、切り付け風の切り刃の完成度は未だ7割程度でしたので、使う頻度が下がるであろう今後は、敢えて意図的に研がねばと考えて居ます。

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