平日ですが亀岡に

 

本日は、亀岡に唯一の刀匠の方の所に伺って来ました。天然砥石館の上野館長の発案による、小刀作りイベントに向けた準備の一環としてです。

 

私が到着した時には、鍛造に用いる火床の作成中でした。

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次に、実際に参加者が作る小刀の見本と言うかサンプルを作って頂きました。

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赤めた丸棒を鍛造し、和風のデザインにて小刀の形に造形。既定の長さに切断後、焼き入れと焼き戻しを経て完成です。

 

 

 

 

すると、私も別にもう一本を作る事に。一応、聞いていた手順と注意事項を思い返しつつ作業の再現を試みました。

 

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幾度か、修正して頂きつつも何とか近い物が出来ました。

 

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その状態では、刃部の厚みが過ぎるのでベルトサンダーにて厚み取りと形状の微調整。

 

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削り終えた状態。

 

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焼き入れの瞬間。

 

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この状態は、ゴマはぜと言われたと思いますが、焼き入れに付いては偶然にも良い仕上がりだった様子。

 

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何か一文字をとの事でしたので、名前の一字を鏨で切って貰いました。後は砥石で刃先を整えれば完成です。

 

 

 

 

改めてイベントでの指導役を御願いして辞去した後、館長が最近把握した、近傍に在住である業界の纏め役さんへ御挨拶に。色々と話す中で、今後は出来れば協力を仰ぎたいとの旨を御伝えしました。

更には砥石を見せて頂いた上に、少しばかり分けて貰って来ました。

 

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奥の二つは館長選別。私は手持ちの物の予備を追加、といった風情の選別ですが、やはり天然は一点物なので活躍の場面は少しづつ違いが出そうです。

因みに、中央の中山の浅葱は平面の刃物向きでした。左の並砥は予想通りで、手持ちとほぼ同質。奥殿は、やや錆が出易い?のが予想外。最後は使ってみないと分からないのが、難しくも有り面白くも有りです。

 

 

 

 

 

自主研究(取材向け・イベント向け兼用)

 

此の所、天然砥石館の上野館長の顕微鏡熱が鰻登りです。少し前から程度の良い物を探しており、発注していましたが先方の不手際に痺れを切らして(地球環境子供村?から)モバイル顕微鏡を借り出したり、もう一つ別に生物顕微鏡を購入したり。

最新のコースとして、若年の琥珀を天然砥石で磨く体験を新たに導入する予定も有り、以前からの刃先の拡大・切られた素材の性状の比較と共に、研究を充実させて行く方針によるものです。

加えて、TVの取材でもその辺りが取り上げられるとあっては弥が上にも熱が入ろうと言うもの。実際、スタッフの操作へのアドバイスや習熟過程でも協力していました。

 

 

 

以下は其の際の画像の一部です。

 

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館長が生物顕微鏡で鉋の削り屑(檜)を覗いていたので、スマホを接眼に直接当てて無理やり。1000倍くらいだと思いましたが、細胞の中で動きが見られたような?削ろう会でも此処まで拡大して比べる事に成ったら面倒だろうなと思いました。

 

 

 

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撮影前日に、スタッフと旅館で三人、事前準備で顕微鏡の試験運用をしました。私は主として切る係。

 

 

 

撮影当日です。物撮りからみたいです。

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砥取家の加工場と丸尾山の採掘場所は何時も通りとして、今回は天然砥石館でもロケが行われました。これで、砥石館を御存じない方々にも知って貰えればと思います。

放送は結構、先に成りそうですが今回は朝方の放送との事。多分、私も少し出ている筈です。丁寧に作られた包丁の価値は勿論ですが今回は局側の方針に沿って、(簡略な包丁を題材に)天然砥石と研ぎに付いて実演(切り)と簡単な説明をして来ました。

他にも、切られた食材の味の違いに付いて比較して貰えました。予想と違う結果に驚かれたので良かったです。その合間を縫って、和包丁の画像も使われる事を狙い、さり気なく置いておきましたので上手く行けば一瞬出ているかも知れません。

 

 

 

 

先々には、上記の味の違いに焦点を当てた料理に関するイベントが企画されてもいます。その際に御協力を仰ぐ方々には、御話しをさせて頂きつつあります。以前から御世話になっている布谷さんを筆頭に、その他の方面からも御助力願える可能性が出て来ました。

そうなると気になるのが受け入れ側の経験と知識です。もう少し補強をするべく、無理をしてでも経験値稼ぎを期待して料理の勉強です。

 

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館長も新たな体験が含まれていたとの事で、此の度の訪問には手応えを感じた様子。私は生まれも育ちも関西でしたので、比べてみれば馴染みの印象が多目だったでしょうか。それでも、得た物は大きかったと思います。

 

 

 

 

 

御知らせ

 

当方での研ぎ作業の対応は、基本的にメールでの御問い合わせや御依頼を経た上で、現物を郵送・配達して頂いています。稀に、余りに御近所であったり、どうしても直接渡すぞと言う方には御持参頂いたりした事は有ります。

単に自宅にて作業をしているだけですので、来客の想定もしていない室内は居住性も悪く、お構いやお待ち頂くのにも適さない為に(待ってる間に研げるとも思えません)、そうしております。

作業は夜間に集中して行なう場合が多く、従って日中に睡眠や雑用・道具などの買い出しで留守も多くなります。畢竟、電話に出る事も難しい訳です。

頼りはメールになりますが、此れが少々厄介で着かなかったり文字化けしたり。私はパソコンはお手上げですので、仕様を変えたり何だのは自力では不可能です。そもそも此方に着かないのは知りようも無いですが、相手先に着いたかどうかも返答を待つしか有りません。

しかし、(特に断りの)返答が返って来るのは滅多にありません。HPや偶にブログでも、料金的な目安は記載していたりしますが其れを見ずに問い合わせ、返答内容に折り合いが付かずに辞めて置かれるのでしょうが、それ以外との区別が付きません。

先方の迷惑メールフォルダに入っていたり、届いていない事もある様です。過去には当方から(珍しくも)電話やメールで2~3度問い合わせ、その結果、私からの返答が無いと判断して刃物を手放したとの報告も。私が砥いでいれば、手放す結果に違いが生じたとは限りませんが、少なくとも影響は有ったかも知れません。

以上の事柄も踏まえて御伝えしたいことは一つです。私の所に届いたメール(御依頼・御問い合わせ)は、確認後に三日以上放置する事はまず有りません。大阪を離れていたり特殊な状況を除いて、1日か二日の内に返信しています。1週間や10日経っても返信が無いのは私に届かなかったか、返信を御自身が受け取れなかった可能性が高いです。

当方に着いた、御依頼主からのメールを知りつつも返信しなかった事は一切無く、その点は改めて強調しておきたいと思いますので宜しくお願い致します。

 

 

例え受注に至らなかった場合でも、「依頼は止めた」の一言でも返して頂けましたら、双方の行き違いも激減すると考えての記載でした。

 

 

 

 

 

三種の砥石選別が完了

 

御待たせして居りましたが、K様の御依頼通りの石が集まったと思います。

先ず千枚は目ぼしい物が手持ちに有りましたし、大谷山は適切な物が(偶々ですが一つ)次男氏から提供して貰えました。そして水浅葱は、近辺の種類と思しい一つが出て来たのですが。

 

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此方だと、自分の期待する反応や仕上がりと違い、引いてはK様の望み通りとは行かない可能性が有ります。

 

 

 

そこで改めて選別に努めました所、初期の希望通りの石に当たりました。以下の画像が其れですが、下は持ち帰ったままの状態。

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裏です。

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研いでみました。

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仕上がりは正に狙い通りで、刃金は半鏡面で地金も明るく成ります。研磨力も強めですが、その割に傷が入り難い。

サイズは一枚目の画像の砥石と同じで(前回記載しました)、厚みのみ1.7cmとやや薄さがマシに。

K様には改めて、各砥石の価格も含めてメールにて御知らせ致しますので、御判断頂きたいと思います。

 

 

 

其れとは別に一つの情報としてですが、呼称の問題で気になるサンプル有ったので、次男氏の御厚意で借り出して来ました。

之まで中山の浅葱には、幾通りかの種類が有るのは知っていましたし、其の中から適切と思われる呼び名を(現物の砥石同士数種の兼ね合いを見分けて)使っていました。

しかし、遥か前に使われていた呼び名とは若干祖語が有る可能性を示唆するサンプルが現れました。

 

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大本の販売元で使われていた名称を押印されたレーザー型です。此れを水と呼び習わしていたのならば、私が呼んでいたのは黒に近い事に成るのかも知れません。

色々見て来た印章そのままに表現すれば、それらの中では可成り白に近いんですが、伝統と歴史を尊重するべきでしょうね。

でも呼び方を変えるにしても、何時も頼りにしているグレーと言うか紺色みたいなのは何と呼べば良いのか。仮に青浅葱とでも呼ぶしか無いのかも。

 

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因みに、上画像は同時に借り出した同等品と見られる砥石。色や柄は瓜二つです。

 

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研ぎ上がりです。水浅葱と呼んでいた(ややこしいですね)、より青っぽいのよりも或る意味、光って来ますが切れの出方がやや鋼材によって変化する印象です。特殊鋼向きかも知れません。

今回の内容は名称について一つの基準を知る事が出来たのも収穫ですが、砥ぎ感や仕上がりの違いを確認出来たのが有り難かったです。

其の上で、やはり自分が最終仕上げの際に重用する種類の一つとして、中山の浅葱系では手持ちの石達を今後も変わらず頼りにしたいと思いましたし、性能面から適切に選別出来ていた事も確認する結果となりました。

K様の御依頼に端を発し、選別していく過程で砥取家次男氏の御高配を賜り、貴重な経験と成りました事を感謝致します。

 

 

 

 

 

砥石選別その他

 

砥石館で上級者コースを受講して頂いたK様の御依頼に応えるべく、三種の砥石を選別し終えました。但し、一つは未だ保留としたい気持ちが有ります。

 

以下の画像が其の三つで、何れも硬目・細か目の種類です。

先ずは千枚で、特に平面の刃物に向いていると思われる物。サイズは14cm×8.5cm×3.5cmです。

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次に大谷山戸前浅葱。変形ですが質とサイズは充分かと。16.5cm×10cm(広い部分)×3.5cmです。

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最後に中山の浅葱と思われる物。水との御希望でしたが、やや白っぽいか?しかし裏は水っぽい。サイズは20.5cm×7.5cm×1.3cmで、やや薄いですね。

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しかし気になるのは、砥ぎ感と仕上がり。浅葱シリーズにしては少しく柔らかい印象。研ぎ上がりも、刃金は先ず先ず明るく仕上がるものの地金は曇りがち。

使用目的としては、もう一声硬さのレベルが欲しいのではと感じましたので、再度選別の交渉をと考えております。ですので、最終報告は次回に持ち越しとなります事を御許し願いたいと思います。

 

 

 

 

あと、先日は別のテレビのプロデューサー氏とミーティングを持つ事が出来、土橋さん・上野館長と私で取材を受けると言うか、撮影に臨む次第と成りそうです。対象は、砥取家の作業場と丸尾山の採掘現場はいつも通りですが、研ぎと砥石の違いや鋼材の違いによる味の変化まで言及する事に成りそうです。

その際、味の確認の為に野菜などをカットする場所として、天然砥石館が選定されると良いのですが、どうなるかは未定です。砥石館のコンセプトや認知度合い向上の面からは望ましいのですが。

包丁の違い・砥石の違いによる味の変化に付いての着眼や研究は、月山さんの「月の会」(現・日本包丁研ぎ協会)が先行して進めていた内容です。従って、其処に触れるのが筋なので、限られた時間内ですが捻じ込んでやるつもりでした。しかし月山さんからは柔軟に対応して良しとの返答を得ましたので、現場の流れを見て動こうと思います。

トマト・人参・胡瓜・パプリカ・カンパチ等の、切りの実演(予行演習)に使用した包丁達も研ぎ直しておきました。当日はミソノの牛刀(同一モデルの鋼・ステンレス)が主体となる予定。

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そして本日の夜は、北新地うの和さんの御主人に或る御願いをする為、土橋さんと館長と共に出掛けました。

 

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新しくなった店舗に伺うのは私は初めてです。

 

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砥石と原石が。

 

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普段は余り、料理の写真を撮ったりするタイプでは無いのですが一枚だけ。鰹の叩きは藁で炙られた物です。使用する藁に付いて、産地や日照時間などで性能や値段に違いが出るなど、勉強になります。

 

仕込みの最中から早々お邪魔し、その他にも様々尋ねまくって御迷惑をお掛けしましたが、この先の少し特殊な料理イベントへの御協力を快諾して頂きました。之までも一方ならぬ御助力を賜り、感謝しきれない所に重ねての御願いで恐縮です。

是非とも、その御厚情に恥じない体制で臨むべく、準備万端怠りなく進めて参りたいと思います。

 

 

 

 

最近の天然砥石館

 

最近の天然砥石館は、ある程度の興味を持ち、来館の機会を窺っていた層の方々の入りは落ち着いて来ていました。対して、二週間前に付近の道路脇に立てられた大き目の看板の効果か、ふらりと立ち寄る方々が増えて来ました。

そんな中、本日はイベント的に木材を自ら削ってマイ箸を作る機会を提供されている方々に活躍頂きました。各種大工道具類、作業台など自前で準備・設営をこなす御三方です。

 

トップバッターとなった、主婦の御二人の手元を画像に。

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そうこうして居ると、砥ぎ体験に御越しの御夫婦が其々、一本づつ研ぎ始められたので適宜アドバイスらしきコメントをしつつ、仕上がりのチェックを。

差し向かいで、仲睦まじい御様子。

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それとは別に、何かと御世話になっている刀剣研磨師の方が御子息と御来場。なんでも、夏休みの自由研究を兼ねて有る場所で手に入れた砥石を御持参との事。

上野館長が早速切ったり割ったりして吟味。其れなりの性能を持つ巣板らしいとの見解を得ました。私も同様の感想を持ちましたが、産する山とは認識されていない場所でも、砥石型珪質頁岩は出るのだなと思い知らされました。

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途中から最後の方まで賑わしてくれたのは、近隣住民のお孫さんと見られるトリオ。小学校低学年と、もっと低学年。そして入学前あたりとの事。

上に行くほど暴れん坊、いや元気一杯なのは個性なのか成長過程の相場なのか?それでも、砥石の面付け作業は各自それなりに楽しい様子です。

中でも一番下の子は一心不乱です。丁度の高さが無かったからかも知れませんが、椅子にも座らず没頭していました。他二人は合間に走ったり騒いだり。

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才能の片鱗を感じさせます

 

興味深かったのは、一人を除いて加工した当の砥石には余り興味が無く、持って帰ろうとしない所です。その一人も、最後に成ってやっと持ち帰ると。途中経過そのものが面白かったのでしょうか。

自分の子供の頃と比較しての違いは、時代によるのか男女差か、はたまた地域性か。周囲に豊かな自然が身近にあれば、価値の軽重・興味の有無・使い方など知識の多寡にも因るでしょうが、所謂都会の子供とは見ている物や受け取り方は一様では無いのでしょう。

ともあれ、本日は最近に無く濃い一日を過ごさせて頂きました。箸作り体験で御足労願った御三方を始め、来場下さった皆さんに感謝致します。有難う御座いました。此の後も砥石館をお楽しみの場として活用頂けましたら幸いです。

 

 

 

あ、以前に記載しました、砥取家その他を取材していたクルーに研ぎと切りの実演をした事に関連する情報です。8月18日放送の中で一瞬、私の砥いでいる所か切っている所かの手元が映るかもとの事。

使用したのは自分が半分程の工程を担当して作って来た菜切りです。もしそうなれば、新潟の日野浦刃物工房で迷惑を掛けたり世話になったりした埋め合わせの一部には成るかと喜んでいます。

丁寧に作られた包丁の価値や、入念に砥ぎ上げた切れの違いに付いて、日頃から説明時には使っていますのでクルーに披露した際には其れだけでも、義理を果たせたかと思っていましたが。

映像を使われるとしても、手付きや包丁のみらしいので願い通りです。技術や刃物が重要であり、私個人に付いての情報は大して意味を成さないと考えています。と言うか、そもそも恥ずかしいので丁度その位が望ましいです。

 

 

 

 

砥石館での出会いから御依頼

 

少し前の週末、天然砥石館に気になる包丁を御持ちの方が来られました。最初は「いやいや、そんな偶々では?」と思いましたが(形状は把握していましたが実際のサイズも知らないし)、さりげない風を装って課題の包丁みたいですね。と水を向けました。

答えは当たりで、某所での某企画に用意された物。其処から色々と研ぎや包丁に付いての意見を交換したりしました。その流れから、手持ちの包丁を研いでみてくれないかとの事で、後日御送り頂きました。御希望の仕上がりは、切れと永切れの両立です。

 

 

 

下画像の包丁が其れで、コスミックスチール製の少々厄介な砥ぎ感だと御聞きしました。届いた時には既に、刃先の厚み取りは充分以上で鋭い切れ味。

しかし刃先までの砥ぎ下ろされた部分の厚みの取れ方は不均等と言うか「抜け」や「走り」に貢献し難い部分も。特に刃元周辺の、顎に近付くほど薄くなっているのは(目的次第ですが)改善したい所です。

過去の研ぎの都合どうこう、或いは製造段階の精度、要因は様々考えられますが何れにしても、目標が明確であれば其れに適した形状に近付けて行くに如くは無し。

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全体画像

 

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刃部のアップ

 

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刃先の拡大画像

 

 

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人造の3000番で刃先と周辺の大まかな研ぎ⇒小割りした同程度の人造で形状を均し研ぎ⇒耐水ペーパーで軽く磨き。

 

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その後、天然砥石(白巣板・黒蓮華)で仕上げ研ぎ。そして中山の並砥で最終仕上げ。

 

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その刃先拡大画像ですが、目視では問題無くも切れのテストでは若干の不満が。永切れを企図しての選択、且つ金属組織に手頃だとの判断だったのですが・・・。

 

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次に相性が良さそうに感じた若狭の戸前ですが、此れは結構良かった様です。

 

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当然でしょうが拡大画像でも問題無しです。

 

 

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研ぎ上がりの画像です。

 

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同じく刃部のアップ。磨きに関しては道具も一家言も御持ちの方の包丁ですから、殊更には追い込んでいません。

逆に、薄く仕立てられている状態からのスタートでしたので、最低限の刃先の調整レベルに留めようとしたのに厚み調整にも手を付けてしまいました。薄いだけに、削り代の問題も有って完成形に対して6割前後迄の追い込みですが。

これ等の「厚み調整・刃先に掛けての緩いハマグリ」に加えて、いつもの(小刃の範囲で)刃先に行くほどキツクなって行くハマグリにより、「走り・抜け・通り(押し付けるだけの切れ)・永切れ」の面で違いが出ていると思います。

純粋な初期の食い込みは絶対的な薄さに依存する所が大ですが、上記の項目には対応し切れないと考えますので、御自身での研ぎの際に参考にして頂ければと思います。

 

 

 

二つ隣の区に御住まいのM様、メールにて御知らせと御伺いをしましたが如何でしょうか。先に御意向も聞かぬままの掲載としてしまいましたが、此方にての確認の方が伝わり易いかもと。

現状の仕上がりで問題無しとの了承を頂けましたら、直ちに御返送致します。ブログ掲載に関しての可否に付きましても御意向に沿います。

 

コメント欄にて御連絡頂きましたので、念の為にメール内容を再度送信の上、クロネコからの着払いに成りますが御返送致します。そして御待ちしている間にふと、試し切り等してしまい更に好みを追求する為に若狭戸前の後に戸前浅葱も使ってみました。

自分的には、より良い状態(つまり私好み)に成ったと喜んでおりますが、M様におかれましても好ましい状態でありましたら幸甚に存じます。