カテゴリー別アーカイブ: 未分類

予定と変わった三条行き

 

数か月前から、鍛冶体験をさせて貰えそうか日野浦さんに頼んでいました。ただ今回は、一緒に行く相方に対する付き添いの意味合いが強かったのですが。

二日に渡る予定日の前日から、新潟に向かって走り出したのですが・・・相方の方が天候に祟られて、移動できないとの事。初日には間に合わずとも、二日目だけでも参加すればと返信しての出発。

 

 

KIMG5683

往復を含めて唯一、立ち寄ったパーキング。小布施でしたので、栗の和菓子と胡桃(二種)を購入。食事は、八割でしたかザルを一枚、手繰ってサッと出ました。パーキングで出される蕎麦としては、中々に良い部類だと感じました。

 

 

 

KIMG5686

到着して先ずは、依頼主から要望を頂いて居る関連を見せて貰います。

 

KIMG5685

欲しければ、回してやれる物も幾つか有るぞと。依頼品の他、自分用にも欲しい所ですが生憎、資金的に余裕が・・・。儲けが出たら又、御願いしましょう(笑)。

 

KIMG5688

其の他、参考に色々と。其の内、頼む事に成るかもですね。

 

話の途中で連絡が有り相方は結局、二日目にも間に合わない事が判明。一方の日野浦さんも多忙により大変そう。止むを得ないと判断し、私も今回の鍛冶体験は辞退する事にしました。

合間に、古い鉈の研ぎ直しの依頼をしていた方が来訪。日野浦さんとの遣り取りを興味深く拝聴しました。その嘴付き鉈を見て、以前からイメージしていた鉈に関する提案もしてみました、之まで余り注目されて来なかった分野での活躍を期待出来るかと。

 

 

 

1585659714184

帰路は、打って変わって冷え込んでいた様子。途中、新井パーキングで冬用の足回りでない車はETC出口から下ろされます。現場では、そんなにか?と思って居たのですが・・・。

 

KIMG5692

下道を暫く走ると、妙高あたりで画像の状況。幸い、大通りの車道はキッチリ除雪されていました。

 

KIMG5693

途中の何処かで蕎麦屋が無いかなと探りつつ走っていたのですが、閉まって居たり準備中だったり。塩尻のあたりで情報を求める意味もあって、ワイナリーに立ち寄りました。

自分自身では味見と料理に使う程度ですが、今回は御土産として白と赤を一本ずつ。係りの方に意見を聞きつつ、数種類の中から選びました。

 

KIMG5694

更に進んで行くと、木曽路の道沿いに蕎麦屋が。外観は少し山小屋っぽい、和洋折衷風の店構えですが拘りの店主が居る様子。御品書きによると、原種の蕎麦をハンドメイドの石臼で挽いた玄蕎麦とか、キノコ等は自分で採取とか。

 

1585659752277

山葵ザルと漬物セット。僅かにもろもろした食感と、ふんわりした風味。しかし、何より後口に余韻を残すのは矢張り、使われている水だなと改めて感じますね。

 

1585659757989

初めて聞いたすんき蕎麦。スグキとは違いますが、乳酸発酵により結構な酸味を持つ漬物がアクセント。すんき漬け?は汁物の具材としても、味付けとしても用いられるとか。

 

 

 

KIMG5698

北海道のT様からご依頼頂いて居た雲竜鍛え地のペティ。出せる可能性の有る作品について話していると、奥さんが出して来てくれました。と言うか、出来てたんかい!です(笑)。新潟まで出掛けてから手に入るのは中々に大変。

 

KIMG5699

おまけは、私用に此れを。利器材使用ですが、焼き入れ・造形共に高次元と見受けました。切り刃から研いで仕上げて行き、柄を付けて普段用にしたいと思います。知り合いなどには、奨めてみたい位の出来です。

 

KIMG5700

背圧・厚みの変化も適切と思われます。後は、切り刃の角度変化や実用的な刃先の仕立てで、万全に成るでしょう。

 

 

 

土産に買った胡桃は二種類。表示されていた、かしくるみと言うのは、菓子胡桃だったんですね。一般的にクルミと言えば、此れを指すそうで。

KIMG5703

 

もう一方、名前は有名ですが初めて触りました。見聞きする限り、殻が強いと名高い鬼クルミ。金槌でも中々・・・と理解していましたが、割とキッチリ割れてくれました。小振りだからか分かりませんが。

KIMG5702

 

何方のクルミにも有れば便利な物としては・・・。鬼クルミには、専用工具みたいなのも用意されている様ですが、其処まで常用するので無ければ、金槌かなと(叩くのに自信が無ければ別)。その後はラジオペンチとか、突っつき易い道具で。

下画像は、レザーマンですが、菓子胡桃なら付属のマイナスドライバーで割る事も容易です。物によっては指で割れる物も有ったり。

KIMG5704

 

何故か、家の工具箱に入っていた物。歯石でも取る道具に見えますが、何でしょう。対クルミ作戦の役に立ったのは間違い無いです。

KIMG5705

 

 

 

 

時間と費用を用意して、臨んだ鍛冶体験が延期に成ったのは残念ですが・・・二十年近く前に別冊モーターサイクリストのツーリング紀行で読んだ、馬籠や妻籠の旧宿場の近所。昔に教科書に載っていた野尻湖の傍に立っていたナウマン象の像の傍・小林一茶の生家の傍、などなど普段では通らない場所を(弾丸ツアーで立ち寄れませんでしたが)通れたので、何やら楽しい気分にも成りました。

 

 

 

 

 

節分に気紛れで

 

前回の麻婆豆腐に不満がの頃ましたので、も少しマシな物を作ろうかとボンヤリ考えていたのですが・・・行きつけのスーパーで良さそうな鰯(明太子搭載型)を見付けました。

丁度、時節柄ですし(二月四日現在でしたが)節分風に行くかなと。現在は忙しかったり製作に自信が無い場合は、海苔巻きの材料も市販の製品で殆ど揃いますから便利ですね。祖母が存命中は高野や椎茸など、全て手作りでしたので隔世の感が有ります。

 

 

KIMG5555

過去にも御依頼を頂いていた東京のH様から、包丁達が届いていたのですが二本を仕上げて其の合間に。

 

 

KIMG5556

中心迄火を入れつつも、焦がさない加減が難しいですね。しかし、嘗てもそうでしたが此の製品は、青魚の油脂に弱い私でも負担が少なく有難いです。恐らくは、鮮度か処理が違うんでしょうか。

 

KIMG5562

有明の一番摘みの海苔と記載の商品を選びましたが・・・薄くて千切れやすいのと水分の吸収性が高いので四苦八苦。使った事が有る海苔たちは、弾力が有って強かった物ですから取り扱いが異なりましたね。半面、風味は過去に経験した全ての物を上回り、軽やかで癖も無い仕上がりでした。

砥石館の常連さんからのもらい物の米でシャリを炊いたのですが、新米という事も有り柔らか目に。引っ付き易いのと薄い海苔で予想以上に苦戦しました。そして序でに、下画像の二種も。

 

1580900275389

一番好きな鉄火とカッパ。鮪は普通の?キハダの赤身。胡瓜は、普通に切った物と、刻んで梅・紫蘇の粉末で和えて絞った物。

 

KIMG5559

野菜不足に気付いて、有り合わせ。菜の花の煮浸し的な。此処まで、三つの器は数年前に丸柱で手に入れた物。上画像の物は、小さな壷の製作途中で破裂したのの再利用品?ですが、もしかすると高度な計算による演出かも(右が底・左が口です)。

 

 

予想以上に手間と時間が掛かった割には、やはり此方も巻きが今一で・・・急いては事を仕損じるを地で行く結果に。この反省も、今後に生かしていきたいと思います。

 

 

 

 

 

最近の事(食べ物編)

 

生来、食い意地が張っている訳では無いのですが(完全否定も仕切れませんが)、実家が食堂だったり自身が栄養学部だったりした事も有り幾分、料理には興味を持って来ましたので食べ物の記事も偶に有る訳です。

 

十日ほど前、(和菓子屋の旦那に付き合って貰って)日本橋にパソコン関連のパーツを買いに行った折り、ベトナム料理の店に気付きました。一週間後、現場近くに在る車のディーラーへの所用の序でに立ち寄ってみました。

KIMG5486

 

KIMG5487

牛肉のフォー。色々と馴染みのないメニューも有ったのですが、味付けその物の特徴を知りたかったので、一般的な材料の物を選びました。

 

KIMG5488

同じ理由で、鶏肉の串焼きです。何れも、ハーブやスパイス数種を使って爽やかな風味で、味のベースとしては甘みが必須なのかなと。フォーの方が(牛肉使用だったからか)素材の持ち味をストレートに出している印象。

 

 

 

 

一昨日は、御世話に成っているベスパのディーラーの方から電話で御誘いが。ミラノで料理人をされている共通の知人が、帰国したので一緒に食事に来ないかと。

芦屋に在る店まで寒さに耐えつつベスパを飛ばし、懐かしい方(以前に研ぎ講習を受けて頂いた経緯も有ります)との再会と、優れた料理との出会いと成りました。

KIMG5501

 

1580124215764

 

1580124242733

 

KIMG5507

 

KIMG5508

 

KIMG5509

何れも濃過ぎない味付けながら、素材の味を引き出す・飽きさせない料理ばかりで感服しました。何でも、大使公邸で仕事をされて来た料理人の方が腕を振るっているとの事で、和食の括りでありつつも?和洋折衷(だから日本料理、の枠では無いのでしょう)の良い例を見せて頂きました。

ベスパのディーラーの方には、当夜も御世話に成りました。研ぎの御依頼も頂き、併せて感謝です。懐かしい方には、今後の和包丁の講習で御待ちして居ります。

 

 

 

 

直接に関係は無いと思いますが昨日、見かけた若牛蒡を買って炊いてみました。丁度、前日に馴染みの豆腐店で田舎豆腐・田舎揚げも購入していましたので・・・その昔、祖母が作っていた(確か当時は厚揚げ仕様だったと思いますが)のを思い出しながら。

KIMG5511

 

1580124311941

 

1580124323708

 

KIMG5516

 

KIMG5521

 

 

豆腐その物は、麻婆豆腐に。余り、ミンチは使わないので豚肉の小間切れを更に細切れに。其れを冷凍していた大蒜・生姜少々と豆板醤・豆鼓醤・甜麺醤等で炒めて調味・出汁投入からの豆腐。

KIMG5524

ですが、此れ全部は多過ぎた様です。普段は通常の木綿を一丁でしたが、間隔が空きすぎて量の加減を忘れていました。

 

KIMG5522

通常の山椒以外に、少し前に買い足していた花椒も使って見ました。日本の物に比べて、より華やかな(重層的・幅広)香りですね。

 

1580124407371

若干、豆腐のボリュームに負けてしまいましたが、味的には問題が無かったので良しとして置きましょう。目分量や勘で作るならば今後は、やはり定期的に作らないとと思いました。

 

 

 

 

 

研ぎの合間に

 

京都からの二本目を研ぐ前に又、亀岡へ行っていました。身体の調整の方でも依頼を受けて居り、体調や日程(複数人なので)を見て連絡が来ます。

前回に伺った時はIHに惨敗を喫したので、今回は現場では最低限で済むように仕込みを終えて翌日に向かいます。メインと成るのは、牛筋(スネ肉含む)のシチューとテールのスープです。遠いですが品揃えの良いスーパーと、近所の焼き肉店に併設の精肉店に買い物へ。

KIMG5331

昔は、国産・黒毛和牛であっても筋なら安かったんですが、驚くほどに高くなっていますね。其のままでは食べられない位なのに、高級な部位に近いとは。

 

KIMG5355

KIMG5330

焼き肉店がリニューアルしてからは通っていなかったんですが(素焼きの醤油ダレと冷麺の味が変わった気がして)、買ってみると出て来た肉類は程度も良く価格も適正だと感じました。

 

1572500025936

筋の方は、炒めてから水で下茹で後、煮込んで行きます。

 

KIMG5339

スネは、炒めながら野菜も投入。時間差で煮込みへ。

 

KIMG5340

 

KIMG5350

圧力鍋なのに、普通の鍋として使うと言う暴挙に出たのは、どうせ終盤は煮詰める作業が有るので。

 

KIMG5354

しかし最後は圧力を掛けて殺菌し、冷ましてから冷蔵庫へ。其の儘、安全に運ぶ事が出来るので便利では有ります。

 

1572500014551

テールの方は、脂身を削ってから粉をはたき、塩胡椒して炒めてフランベ。下茹でする段階まで終え、冷蔵して翌日に備えます。

当日、現地では玉葱のみじん切りと共に煮込んで仕上げに絹サヤ(普段はグリンピースあたり)を加えました。あと、追加で今回はきちんとジャコとしし唐の炊いたんを作れました。どうしても自宅で作る通りには行きませんが、前回よりはマシだったかと思います。

次回はてっさと、鍋でもしてみますか・・・どんどん無難な方向に逃げている気もしますが。其の上、食材費で出て行く分も増加傾向にあるのが若干、気掛かりで。まあ、其処んちの子が喜んでいれば良いとしましょう。

 

 

 

他には、司作の地金が変更になったので其の対応を考えたり。以前に使われていた地金には、相性の合う千枚が余る程に在ったのですが・・・。

現行の地金に合う小割りは当座、困らないのですが予備として作って置いた分量でしか無い為、早晩不足が出るのは目に見えています。

下画像が其れで、千枚・八枚系統の一つ。白いのは、鹿革に貼り付けた物です。

KIMG5323

 

KIMG5322

同質で残っている塊は此れのみ。他のは原石状態では無く、整形されています。

 

KIMG5326

研いで見れば、八枚と言うより千枚でしょうね。少し先に、小割りにして補充して置く予定です。

 

 

此方は、見るからに八枚。量も多目で余裕が有ります。

KIMG5325

 

KIMG5324

八枚の原石状態は此れだけですが、大き目で結構使い易いです。用が有るのは上の石なので今回は、小割りにするのは見送ろうかと。

 

KIMG5327

 

KIMG5328

この小さい二つ位は、小割りの足しにしておきます。

 

 

 

KIMG5329

 

試し研ぎ兼雑用に使用中ですが・・・やはり切り出しも、硬くて細かい砥石で仕上げた方が永切れするので、奥殿の浅葱(超硬)で研ぎ直しておきます。

 

 

 

 

 

最近の事柄

 

先週位に、亀岡の砥石館に行って来ました。すると、閉館間際になって遠来の来訪者が。東京の、とある工作機材を取り扱っている方の様でしたが、父君の代に在った天然砥石を御持参で。

 

KIMG5260

合砥(戸前系統)と超大型の巣板。合砥の方も立派なサイズでしたが、兎に角も巣板の大きさに圧倒されました。大きい物で有りつつ、質も均一で性能も一級品だと思われます。仕事上、看板にも成り得るでしょうから大事に保存される事を願いますと伝えました。

 

 

 

しかし私が亀岡に向かったのは、砥石館で常連さんと待ち合わせをする為でした。時折り依頼される、体の調整の方の仕事の為です。落ち合った後は御自宅に招かれ、作業開始?終了後は食事も出して頂きました。

しかし、私が普段食べている物とは少々、趣を異にする品々でしたので悪戯心が湧いて来たので次回は私が御返しに料理しましょうと提案。一週間後にその機会が訪れました。

 

KIMG5264

少し、具材の大きさが目立ちますね。普段は冷凍の春巻きに近いサイズに切りそろえ、外観も準じるのですが急いで作った事も有り、ワイルドな感じに。

 

KIMG5268

IHでの揚げ物は初でしたので、温度の調節がリニアでは無く難しいです。普段はダッチオーブンの最小の蓋付きスキレットですが、親の家に派遣して居りスーパーで購入のスキレット(ガラス蓋付き)を持参しました。投入直後の温度の低下が抑えられますので。

 

KIMG5267

具材の大きさと、久々の巻きでしたので仕上がりも大雑把です。味に大きな不満は無かったのですが・・・。

 

 

1571057928376

ブラックタイガーを背開きにして背わた出しと、(油を少量に抑えたいので)薄く切り開く目的を叶えます。

 

KIMG5270

フライパンが春巻きの中身で一杯ですので、スキレットで揚げ焼きに。少し手間でした。

 

1571057985350

適当に手近な副材料を混入。今一、味付けが薄かった上に此れが宜しく無かった様です。火加減の微妙さと相俟って、薄らぼんやりな仕上がり。IH恐るべし。

 

 

KIMG5265

もしかするとサラダが一番、高評価だった恐れも有ります。まあ確かに、此れが一番、自宅で作った物に近かったんですが。本当は麻婆茄子と、万願寺とジャコの炊いたんも作る予定でしたが時間切れ。

 

 

 

二日後、気分転換?仕切り直しで肉じゃがを(笑)。

KIMG5272

 

KIMG5274

 

KIMG5279

あっさり風味で、煮汁は多過ぎず少な過ぎずに。少な目で、絡ませつつ煮含める方がパンチも有り見栄えもするのですが、此方の気分でした。上に在るのは、鮭の塩焼きを牛乳パックの上に取り出したままの状態で。

 

 

 

司作の鍛え地は、若干ですが気に成る部分を手直ししましたので、いよいよ納品に伺えます。研ぎの御依頼を頂いて居る常連様でもあるのですが、食事の予約も取って頂けました。納品にかこつけて、楽しんで来たいと思います。

KIMG5259

 

 

 

 

 

 

最近の事

 

ここ最近の事柄です。

と言っても、最初の下画像は少し前の事に成ります。近所の商店街の行きつけのピザの店ですが、偶々テレビの取材と鉢合わせ。二階の端に引っ込んでいたのですが、漫才師の方が店員の方と絡んでいる数舜のシーンで、私も画面に映っていたと。知り合いの方が伝えて来ました。

 

KIMG5096

二階の端

 

KIMG5099

ピザを回したり放り上げたりする競技で、優勝した店員の方が撮影されていました。デモンストレーションで、生地を幾つも換えながら激しい動きでした。混雑にも因るでしょうが、状況が許せば何時でも見せてくれると。

 

KIMG5201

数年前から、本国のイタリアでも少数派になっているらしい石窯。と言うか薪窯?EUでは、環境基準的に煩いみたいです。大理石製だと何かが発生とか・・・しかしガスには無い独特の焼き加減と、何より香りが違うので好きなんですけどね。

 

KIMG5199

又、暫くしてからランチへ。ピクルスとサラダが付きます。

 

KIMG5200

基本のマルゲリータ。私は専ら、此れかシチリアーナです。

此方の店長からの話が広がって、地元の区の方が説明を聞きに自宅に御来訪。ワークショップ等、興味を示してくれた所も有ったとかで、僅かでも地域に貢献できる機会に成れば望外の幸せです。

 

 

 

 

あと、小割りの作成も続けていました。後半は、手のひらサイズとは言え一旦は成型した物を切って貰って分けました。

切り出しや包丁を研いで見て、性能に問題無い事を確認の上、小割りにすると万全の品が完成し易いです。

KIMG5138

奥殿の天井巣板、カラス気味の中硬。

 

KIMG5195

割れ方は、今一つ均等とは言い切れませんでしたがマズマズ。

 

 

 

KIMG5140

中山の作業場横、嘗ての切り落としなどが纏めて有った場所からの緑板(黄緑)。深緑よりも黄緑の方が細かい感じもします。

 

KIMG5198

其れを鏨・鑿・ハンマーで割って

 

1569671503886

ダイヤで摺ります

 

 

 

KIMG5143

此方は、奥殿の天井巣板ですが結構な硬口。ですが、絶妙な弾力も併せ持っていたので、是非とも小割りにしたかった物です。

上の黄緑も同様に、質的には良くても普通の砥石としてはサイズ・形状的に扱い辛かったり、筋が研ぎの邪魔をし易い場合、小割りに向いています。

砥石に成らない様な端っこ・薄い部分等だからと言って、小割りに向いている訳でも無かったり、質的にムラが多かったりするので厄介では有ります。

 

KIMG5196

 

KIMG5202

 

 

 

KIMG5145

田村山の浅葱。数年前、初めて越後さんから若狭の砥石を買ったり交換した際に、貰った三つの切り落としの一つ。

質的には三つの中で抜きん出ていたのですが、筋が三本ほど走っていて研ぎが難しい。しかし厚みも有るので今回、やっと小割りに出来ました。

 

KIMG5197

 

 

1569671511679

 

 

 

 

最後に、二年越しの待ちを経て到着した司作の柳。流水飛紋と、鍛え地雲竜の其々、磨きです。私が最後の少し前の段階から、拘った研ぎを出来る様に刃付けを加減し、準備を御願いしていた分です。

KIMG5206

 

KIMG5207

 

永く御待たせしていた御二方には、私が仕上げの研ぎを施す期間だけ、後もう少しの御辛抱を御願いしたいと思います。

 

 

 

 

 

ICOMのイベントに

 

昨日までの二日間、天然砥石館の上野館長の依頼で、京都市の京都府立京都学・歴彩館に通っていました。国際博物館会議の2019で、日本初だった様です。国内外の関係者が3000人程、集まるとの事ですが流石に一か所でと言う訳にも行きませんね。

ですので、天然砥石館がブースを出したのは国内の(更に一部でしょうか)展示施設などが集まる会場だったのでしょう。鬼の面や瓦などに特化した施設や古代の衣装にスポットを当てている所もあり、興味深かったです。

 

KIMG5081

敷地内には、何棟かが集まっているのですが其の入り口の一つです。

 

KIMG5080

常設の展示や期間限定の展示も?

 

KIMG5078

ベンチの後ろに何故、小屋が?と思ったら此れも作品で。

 

KIMG5089

大きな部屋の中に、多くのブースが纏められており天然砥石館のブース(砥石とパネルの展示)も。

 

KIMG5077

パネル

 

1567749452318

砥石とパンフレット

 

 

少し離れた所に、体験できる第二のブースを持つ所が集められていました。

KIMG5083

琴引き浜の鳴き砂。初めて実際の音を直接聞きましたが、可成り大きくハッキリしていて驚きました。浜辺の汚れやゴミの対策が大変との事。

 

KIMG5086

繭から生糸を紡ぐ体験もされていました。

あと、和紙の展示もされていたのですが、画像を撮り忘れ。一番、喋っていたのですが。此方で行なっていた内容は、よく観察して貰っていた様子でした。

 

KIMG5084

天然砥石館の体験用のブース。青砥の研ぎ体験と野菜の試し切り・研ぎと砥石と鋼材の違いに因る味の変化を。私は此方で、館長と砥石館常連さん(手伝い頂きました)は、行ったり来たり。

 

1567749575053

 

 

 

KIMG5088

 

KIMG5090

 

KIMG5093

 

KIMG5085

殆どの方は、100均の新品より青砥で研いだ100均、更に合砥仕上げの鋼の菜切りが切れ・味ともに上だと。一部、研いだ100均が良いと答えた方も有り・・・恐らく此れは、鉄の匂いや味に敏感過ぎる方かと。以前にも、鉄の包丁を使わせたくないと言うホテルのオーナーの話しを聞いた覚えが。当の御本人は和包丁と日本の砥石が好きだそうなので、皮肉なもんですね。

 

 

 

KIMG5095

 

上画像の三つは、上野館長の菜切りに相性が良かった物を中心に、今回の御苦労を労ってプレゼントしました。この包丁の最高性能を引き出せたと喜んでいました。

 

 

 

KIMG5101

最後は、参加者に配られたバッチとパンフレット。おもちゃ関係に拘った施設だそうで、子供向けの工作を担当してくれる方も・・・オルファカッターの創業者の血縁のだそうで。世の中には色んな展示施設が多くあると、改めて思わされました。

 

 

 

 

 

最近の身近な事

 

道着の補修をして頂けるとの事で、関西の纏め役の方の所へ御届けした際に、可成り多方面に話が及んで研ぎに関しても。出刃と柳は以前にも研がせて頂いたのですが、御持ちのペティは自力で研いでいるし充分な切れだと思うと。それでは、どの程度の差が有るのか無いのか、補修の御礼に研いで見ましょうと持ち帰りました。

 

KIMG5062

左側にはフレンチの鉄人の名前でしょうか、印刷されています。モリブデンバナジウムの材料ですが、グラインド・熱処理は結構良い感じです。引き出物として貰ったが、良く切れると言っていただけは有りますね。

 

Still_2019-08-31_151024_60.0X_N0001

刃先は微細な欠けと摩耗が有るので、切れは期待出来ない(紙の束には数ミリも切り込めず)状態です。しかし、研ぎ自体は一般の方の普通レベルとも言える砥石への当たり方で、摩耗が無ければ其れなりに切れていたと予想されます。

 

KIMG5064

特に硬い仕上がりでも無いし、刃先の損耗も酷くは無いので人造伊予砥(サンプル品)から。研ぎ目も浅いので、天然に繋ぎ易いです。

 

KIMG5065

黒蓮華で砥ぎ目を消しつつ、小刃の調整。顎から切っ先へ向けて徐々に鋭角化。刃先最先端は片側30°⇒20°⇒10°に。小型ナイフやペティは此の角度で研いでいますが、鋼材や焼き加減によっては(刃物が耐えられない場合)、洋包丁と同じく40°⇒30°⇒20°に。

 

KIMG5066

中山の戸前(合いさ?)で仕上げた後、奥殿の天井巣板の硬口で最終仕上げ。切れを確認した所、十分過ぎる切れなので若干、角度を起こして置きました。

 

KIMG5067

研ぎ上がり、全体ですが著変無しですね。

 

KIMG5068

刃部のアップは、少し小刃に変化が見えるでしょうか。

 

Still_2019-08-31_153839_60.0X_N0003

刃先を拡大すれば、銀色と黒っぽい縞が七層に成っていますね。刃先へ向けて角度を変えて有る現れです。

切っ先への鋭角化と共に、刃先への鈍角化ですが、此れで切れと永切れの両方を満足させられます。御届して使って頂き、話の内容を体験の上で確かめて貰えればと思います。

 

 

 

 

あと、行きつけの店と以前の記事にも記載しましたが、其処の店長と話が弾んだ拍子に話題が砥石や研ぎ関連にも。砥石に因る切れや味の違いに関しては、興味をそそられつつも半信半疑そうでしたので、体験して貰う為にペティ二本を持参しました。

KIMG5074

一番使い込んでいる、VG10と古い炭素鋼の物。炭素鋼の方は、組織も荒く硬度も低い仕上がり。

目の前でナイロン袋や紙の束を切って渡し、氷を削ったり野菜を切って試して欲しいと伝えました。手持ちの包丁も交えて様々、試した上で包丁の仕様によって味が違うと。切れない包丁では野菜の苦みが口の中で残る事に驚いてくれました。

切れのテストで遠慮していた様子なので、ピザを食べた後にもう一度、氷を削ってから切って見たらと勧めて試して貰うと、更に驚いてくれたので此方も楽しくなりました。近隣の店舗にも宣伝してくれるとのコメントも。

 

KIMG5069

私の印象で再現すると、例えば此の氷の天辺を

 

KIMG5071

2cm程、削ってから

 

KIMG5072

ナイロンを切る。の流れですね。

 

KIMG5076

紙の束もいつも通りの。

 

少しは営業みたいに成ると良かったのですが、偶にパンを御土産に呉れるので御返しに、奥殿産巣板の白の細いのを御礼に渡したりしたもので、単なる同好の士(彫刻の経験者とかで)の盛り上がりに成ってしまいました。

プレゼントした砥石に説明通りに包丁を当てると、別物の切れに成ったとか。性能向上して何よりですが此れでは研ぎ依頼に繋がらないかも知れず・・・ですが刃物好き・切れ味マニアと分かり合えたので良しとしましょう。

この話をオイル交換に行った際、ベスパのディーラーの方(研ぎ依頼の常連でも有ります)にすると、準備している包丁が国際博物館会議でも店の方にも売れなければ自分が買ってやると。和菓子屋の旦那以外にも、色んな方に心配されてしまっているのが如実に分かってしまい、有難いやら申し訳ないやら。もう少し売り込んで行かないと行けませんね。

 

 

 

 

 

業務連絡です

 

偶に記載している内容ですが、やはり此方のパソコンに着信しないメールが有るみたいです。常連様から、御知り合いがメールしているが跳ね返って来ると連絡を頂き把握できました。

そこで、ホームページに載っているアドレスで上手く行かない場合は、カートなどに使っているGメールの方へ御連絡を御願いしたく思います。下記に成りますので宜しくお願い致します。

 

togiyamurakami@gmail.com

 

 

常連様、御連絡を頂き有難う御座いました。

 

 

 

 

 

伊那から三条・佐渡へ

 

少し前に、数日間を掛けて遠出をして来ました。長野の伊那を皮切りに、三条から佐渡へ。

 

伊那へは、削ろう会で出店するブースの手伝いで。

IMG_20190511_114106_544

 

KIMG4740

月山さんと尚さんの砥石が並んでいます。天然の田村山と人造の研承が代表的ですが、研承の方は最新のシリーズである成の御披露目でもありました。

 

KIMG4741

此方は、高雄の砥石。何れも試し研ぎが可能で、興味のある方々に触って頂きました。

 

KIMG4739

 

 

 

 

伊那で合流した、宮崎兄弟と車を並べて新潟へ移動。弟の桶職人、光一氏は途中で下車。三条へは兄の春生氏と到着。

翌日は、藤虎のオープンファクトリーや三条鍛冶道場を見学。その後は日野浦刃物工房で鍛冶二人の顔合わせ。以前から話をして来た通り、司さんに春生さんを紹介出来ました。

御二方とも利器材で無く、鍛え地を自ら鍛造・鍛接する所も共通点であり、若い鍛冶職人として勉強熱心な春生さんには得る物が多いのではとの御節介でした。白紙の切れを理解している同士、というのも同様ですね。

IMG_20190514_071236_711

 

 

 

鍛冶道場には、特に過去の刃物類の展示が。

KIMG4750

 

数軒の刃物製造所の作品も。味方屋も幾つか。

KIMG4751

 

各種、研磨機や集塵機・コークス炉が並んでいます。

KIMG4752

 

KIMG4753

 

 

 

 

日野浦さんに挨拶し、先ずは依頼されていた黒打ち三徳を確認して貰いました。

KIMG4744

 

其の後、春生さん持参の地金(錬鉄)と小だたらで作ったという玉鋼。

KIMG4747

 

更に、大昔に作られたと云う玉鋼も。実際に赤めたり叩いて試して貰いたかったとの事。

1558349247116

 

あと、作って来ていた包丁も見て貰っていましたが、かなり高評価でした。

KIMG4743

 

 

 

 

最後は、フェリーで佐渡島へ。小木でたらい船の船頭をしている金子さんが迎えてくれ、その後も何くれと無く御世話に成りました。

到着すると、千石船の展示館で作業が出来る事になっていた様です。小木は、北前船の寄港地・造船所でも有ったそうで、海運で栄えていたのでしょう。

KIMG4759

 

1558349936975

 

KIMG4756

 

KIMG4768

 

KIMG4765

 

1558349944962

 

 

 

近くの建物にも独特な物が。元、小学校と思われる役場として使われていた展示館と、宝物庫?と言うべきか重要な文書や道具類を納める収蔵庫。側面に幾つも、通気口と目される出っ張りが有りました。

KIMG4761

 

此の辺りは、伝統的に板屋根に石の重しが多い様です。

KIMG4760

 

海辺には小さな集落が有りますが、水路に沿って少し迷路みたいです。

KIMG4775

 

1558350061185

 

佐渡では、たらい船に乗れる場所が幾つか有りますが、景観・乗船時間・回遊距離で断トツなのは宿根木らしいです。

千数百年前?でしたか、火山の噴火で海底が盛り上がり、従来の船では底が閊える様に成ったのがたらい船の発祥とか。水深が浅く、入り組んだ入り江を移動するには予想以上に重宝しそうでした。速度も想像以上でしたし、漕ぎ手の他に三人以上の人間も乗れます。

1558350069456

 

KIMG4780

 

KIMG4778

 

KIMG4779

 

KIMG4783

 

KIMG4784

 

KIMG4786

 

1558350431623

 

 

 

徳島の樽職人である原田師弟と宮崎兄弟、その御尊父・御母堂に加えてきしな屋の岸菜さんで分担をしつつ作業が進みます。父上は和船のプロジェクトを企画したり五島列島で自給自足を目指したりと、バイタリティー溢れる方ですが、それは作業中も遺憾なく発揮。私も今回のイベントに御招き頂けて感謝です。

先ずは、樽の底板・側面になる杉材の削りが続きます。

KIMG4774

 

KIMG4770

 

1558349993046

 

正直台と言いましたか、材の方を乗せて動かす方式の大きな鉋です。

KIMG4773

 

IMG_20190516_063157_025

 

鉋掛けは少し試す程度でしたが、それよりは役に立ったかなと思われるのは、此の竹釘作りです。日野浦さんの刃物も持参しました。他の方にも使って見て貰ったり。

1558349643985

 

1558350330894

 

あと、タガを作る為に必要な竹も切りに向かいます。余り肉厚で無く、しなやかな質の竹であり昔から上物として出荷されて来たのも頷けるとか。

1558350359323

 

KIMG4792

 

KIMG4793

 

 

 

 

私と春生さんは、此の辺りまでで帰途に就いたのですが、作業は三十石の樽の完成まで続けられます。無事の成功を祈ります。

今回、数日に渡る貴重な体験をさせて頂けて、本当に有難く思っております。御世話に成った皆さんに感謝致します。