昨日の日曜は、ひと月ほど前の撮影時に漏れたシーンの撮影が有りました。実際に研いでいる場面の追加です。
前回は鶏肉や紙を切って見せるのが私の役割でしたが、確かに研ぎの場面が無ければ「まあまあ切るのが上手い人」で終わってしまうかも知れません。其の上、使っていたのが(番組の意向で)100均包丁と来ては更に微妙ですね。
「100均の包丁を研ぐのが上手い人」・「100均の包丁でも全然性能に不足は無い」と捉えられると、通常の包丁や上等な包丁の価値が伝わらない上に、私もそんな包丁を研いでいない様にも思われるかもと。
ですので、(前回は意図的に各種包丁を並べる場所を作ったのに続いて)今回は100均以外にも柳も砥いで置きました。まあ、柳その物も意向に沿った結果では有りますが、和包丁を混ぜるのは当方の意見を具申しての事です。
撮影時の画像は有りませんが、包丁と共に並べてやった砥石達です。砥取家の主力である丸尾山の中でも、最終仕上げに多用している千枚・八枚系統です。他にも3~4個、手元に有りますが特に千枚扱い出来る八枚を含んだシリーズという事で。
柳を研ぐのに使ったのは、手前の左から二つ目です。模様的には八枚で、判子も其の様になっています。しかし、千枚に近い仕上がりと砥ぎ感で、数年前に見つけて購入しました。出し惜しみシリーズでもあり、之まで数回のみの使用。
下画像は、100均の研ぎシーンに使った御廟山です。赤系統に比べて柔らかいとは言え、そこは御廟山で微細な鋭い刃を付けてくれます。(と言っても、例外を除いて丸尾山や一本松よりは硬いです)
超仕上げとしては、鋭利な中で最も咬みつくタイプと思います。勿論、やわな素材でも返りが少なく綺麗な刃線を実現してくれるので今回、合わせて見た次第です。切る場面は無かったのですが。
上の砥石二個(八枚・御廟山)と共に、下の包丁二本は撮影に使いましたので面直し・研ぎを施して次の活躍に備えます。
今回の放送は前回と違って、朝の番組です。予定が変わらなければ、三日です。夜の番組よりは、やや長く出るみたいです。
他にも合間には、一番の常連様から送られて来た鰹節削り器の刃を研ぎ直したり
研ぎ前
少し刃先に摩耗が
研ぎ上がり。やはり、鉋は若狭仕上げに
料理のイベントに向けての勉強第二段として、こんな所で
こんなのを食べたりもしました。確かに勉強に成りますね。距離はまだまだ、詰められませんが。