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砥石選別の基準

 

稀にでは有りますが、砥石選別の御依頼を頂く事が有ります。何故、わざわざ砥石の採掘や加工を生業としている訳では無い、一介の研ぎ屋に過ぎない私なのか、と不思議に思う事が有ります。只でも、適正に研げさえすれば砥石の種類・銘柄は問わない。刃物との相性次第で問題が無い物を選ぶと公言している訳ですから尚更です。

例えば、肉の料理が食べたいとの御意向を受けて牛肉を選ぶ場合、その料理がステーキ・焼肉・肉じゃが・シチュー・青椒牛肉絲なのかによって変わって来ると思います。必ずしも単独の、例えば神戸牛のシャトーブリアンが常に最良の結果に繋がるとは限らない筈です。

同様に、或る山の或る層の砥石でさえ有れば最良、とは行かないのではないか。刃物や鋼材・研ぎ手・使い道、更に好みまで入れると条件が定まらない場合すら有るからです。一応、産地や砥石層によって大まかな傾向は見られる様です。しかし之も、個別の砥石其々の性能や質的な個性を体験すれば、全くとは言わないまでも別物ではとの印象を強く受けます。

従って研ぎ屋にとって重要視するべきは、産地や層の鑑別・同定が出来る鑑識眼を持つ鑑定家の能力より、その砥石がどれだけ良いか・何処まで仕上がるか(研磨力・外観仕上がり・切れ・永切れ)・質の個性(硬さ・泥の種類と出方・砥粒の目の立ち方・砥粒の均一性・凝集性)等を読む判別眼だと考えます。

特に、銘柄の指定無しで御相談を受けた場合は其の能力が頼みに成ります。過去に使った・試したあらゆる砥石の中から、現在入手可能で相手の求めている働きをする種類。しかも予算や使い方から、サイズや価格を判断しなければなりません。私などを当てにしてくれる方々は、この辺りを勘案の上なのだろうと愚考し、感謝しております。

相手の研ぎ方や御持ちの刃物を把握していれば、御提案する際の砥石の適合の確度は上がりますが、前述の項目から判断すれば大きく外れる可能性は低くなります。自らに置き換えて研ぎの仕事でも、使用砥石の違いに因る研ぎ料金の違いは皆無です。仮に、大突・奥殿・中山・マルカで差が有って、後者に成る程に研ぎ料金が上がるなどナンセンスでしょう。

砥石の説明として情報が限られている中で、二択の内から区別が逆に成る事は有り得ましたが御依頼頂いた砥石を意図的に、より一般的に高価と認識されている銘柄と偽って別物を渡すなど有り得ませんし、そうで無くても有り合わせを無理やり別銘柄で渡す事も有り得ません。

とは言え、産地や層の銘柄を最重要視される方の御気持ちも理解しているつもりですので、そう云った向きの一番確実な入手方法は、現地で採掘・加工している方から直接が良いでしょう。私の場合は其の山の其の層の石が有っても、質や個性で満足いかなければ見つかるまで御待たせし続ける可能性も有りますので、早く手に入れたい方も同じく直接を御薦め致します。

 

 

 

 

 

序でに形状に付いても

 

前回、記載を飛ばした形状に付いてですが、説明は過去に数回記載しました。ですので具体的に身近な物で試した画像を上げてみます。

特に、新聞は広告などを挟んだままの朝刊で多用しています。これは、刃先の最先端だけの切れでは判別が付かない「走り・抜け」、あと私が個人的に気にしている「通り(刃通り)」もテスト出来るからです。

刃通りは、余り押し引きせずに一定の角度で入った刃が押し付けるだけで切り進めるのか。更に意図しない方向に刃筋が逸れて行かないかを見ています。ギロチンみたいな使い方ですね。

御依頼頂いた包丁は砥ぎ上げた後に和・洋問わず、以下のテスト或いは其れに準じた物で確認後、御返送しています。当然、鋼材の種類や熱処理・製造工程の違いに因り、切れも永切れも違って来ますが、テストを一定レベルでパスする形状(刃先とその周辺・角度変化や厚みの変化)と成らずに終える事は有りません。

 

 

 

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関の先輩から頂戴したVG10(焼き戻し無し)のペティ。最終仕上げは中山の並砥です。

新聞は挟まれている広告を含め、普通の厚み。左手で保持して切り下します。先ず切れないと入りませんし、形状が整っていないと楽に真っ直ぐ進みません。当然、一挙動です。最後まで切り落としたければ、刃通りを活かせば大半の包丁で可能に成ります。

中級以下の鋼材でも研ぎで後押ししてやれば、垂直に5~10回までは切れが続き易いです。15回前後で鋼材に因る永切れが垣間見えます。TV撮影では100均包丁で披露したのですが、残念ながらカットでした。

やって見た方は御存じでしょうが、そう簡単には切れないし(適正形状)、切れても刃先の損耗が酷い(適正角度)ので良いテストに成ります。刃物と研ぎの双方が問われますね。

 

 

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上記のテスト後に、刃先の荒れ(摩耗や捲れ)をテストします。通常は此処でやっと紙一枚を切る意味が出ます。今回は分かり易くする為にエアパッキン、通称プチプチを丸めて切っています。

紙の束や厚みのあるプチプチを切るのは、カッターと違って包丁の仕事が薄物一枚切る事で無い場合が多いからです。繊維質や粘弾性の有る、厚みを持った対象に、刃渡りや刃幅の可成りの部分が接触しつつ通り抜ける訳ですから。

 

 

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ペティのテスト前、刃先拡大画像

 

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ペティのテスト後、刃先拡大画像

 

割と高性能なVG10の硬焼きとも言える仕立てですが、テスト後の刃先の最先端は、流石に少し摩耗が見られますね。其れは先端部が僅かに白っぽくなっており、厚みが増している事から伺えます。

硬すぎると、此処で微細な刃毀れが。柔いと刃先が撚れて捲れに成ります。その点からは此のテスト対象程度の硬さに対しては、適切な熱処理と言えるでしょう。もっと硬い相手には、毀れる可能性は有りますが。

ですので、硬い焼き入れの刃物程、柔らかい素材を切る必要が有ります。過剰な圧力・衝撃・角度のブレという外乱には御用心。その代り、純然たる摩耗に対しては永切れを期待する事が可能です。

 

 

 

同じく、和包丁でもテストです。半自作の菜切り。

 

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相手の新聞は、広告などの影響で少し厚目に成っていますが和包丁ですのでハンデ代わりです。切り刃構造は、刃先へ向けての角度調整の他、切っ先へ向けての厚みと角度の変化を二段構えで調整できるメリットが有りますので。

結果、ペティよりも楽に、正確に(刃幅や刃渡りに因る面接触の安定性も有るでしょう)永く切れてくれます。

 

 

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新聞の後でプチプチの切れ方も同条件のワンストローク。上記ペティより鋭利に深くまで切れ込みます。刃渡りは少し上回るとは言え、ペティはカーブ・菜切りは直線的と、刃線の違いにより切り込むには不利ですが和包丁の面目躍如と言った所でしょう。

 

 

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菜切りのテスト前、刃先拡大画像

 

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菜切りのテスト後、刃先拡大画像

 

白紙二号のAを確りと鍛造し、熱処理にも大きな瑕疵が無かったからでしょうか、テストに因る刃先の損耗は見られません。勿論、厳密に切れを比べれば落ちているとは思いますが、視覚的には著変無しです。いや、僅かに艶は落ちていますか。

鋼材と熱処理、研ぎと切り方の総合的な効果が、今回の対象を歯牙にも掛けなかったのでしょうが、その証拠に最後まで切れ心地が大きく下がらず、引き切りを意識せずとも(前述の)刃通りを実感できました。

 

 

 

 

テストでは、敢えて調理における必要性最低限を上回る要求を課しています。それは、使用する方の利益(労力削減・食材への刺激低減・正確な作業向上)に成るだけで無く、包丁を気に入り大事にして貰えると考えるからです。

包丁の性能を引き出し、有用性を認識される事で粗末に扱われない様になったり、より愛着を持って手入れされて欲しいと希望しています。ですので私が施している研ぎの標準では、刃先周辺の研ぎ直しを持ち主自らが行なう事で、当分切れを維持できます。

つまり、(主に和式に成りますが)切り刃の大まかな形状が整っているので刃先を潰さない限り、私の研ぎ上がりに近い切れを数回以上、自力で回復可能です。其の為もあっての緩いハマグリ(切り刃)から、きついハマグリ(刃先)への組み合わせです。

これは平や裏の磨きも同様で、私は特殊な機材や道具を使わず、一般的に市販されている範疇を用いて磨いています。持ち主の手元に帰って来た包丁は、其の気に成れば御本人でも維持管理可能なのが理想だと考えているからです。あと、特殊な能力や機材には手が出ないのも在りますが。

その他、各種テストを経て現在の標準的な研ぎを定めた訳で、拾い集めた要素に「角度・厚みの変化」で切り抜け(走り・抜け・刃通り)を。「天然砥石」で耐摩耗性の向上と錆・変色の予防・リカバリーの向上を。との二大項目が有ります。後年、切られた食材の味と香りの違いに気付かされたのは嬉しい追加でしたが。

 

興味を御持ちの皆様は勿論、疑念を御持ちの諸賢にも是非一度、御試し置かれる事を御薦め致します。(あ、私に依頼をと言う意味では無いです。研げる方は御自身で、同一仕様にてどうぞ)

 

 

 

 

 

現在の仕様

 

少し前に、幾度か研ぎを御依頼下さった方と会話する機会が有りました。私としては珍しく、電話に出られる時間帯と言うかタイミングで掛けて頂いたので長時間、御意見や体験談も聞かせて貰えました。

刀や和式刃物に親しんで来られた方にて、刀剣研磨師に(押しかけ弟子としても)通じている上に、近頃は私を始め普通の研ぎ屋も試している所の様です。そこで仕上げの標準仕様や、受け付けてくれる研ぎ方には違いが有るのが分かったと。

当然、請け負って砥ぐ対象の刃物の種類や割合、自身の見識や所有する道具・工具により、違いは出るでしょう。しかし、顧客の意向に沿って或る程度は対応する幅も有るのでは無いですか。と返答しました。

私の標準仕様は(形状に付いては記載して来ましたので表面仕上げに付いてです)、相性に因りますが和包丁の切り刃(裏押しも同様)も洋包丁の小刃も硬口の合砥仕上げです。細かく言えば、和包丁の切り刃の地金部分は千枚(相当)で刃金部分は千枚か其れ以上の硬さ・細かさの合砥です。勿論、裏押しも同様です。

理由は幾つか在りますが、一番は永切れです。巣板と比べても倍近く切れが持つと認識しています。二番目は鋭利さです。対象に切り込む最初期の掛かりが違います。三番目に錆・変色が少ない点。四番目に切られた食材の味と香りが損なわれ難い事です。以上は主に和包丁に対する利点ですが、洋包丁も此れに準じます。

世の中には、細かく仕上げると切れが続かない(引きちぎってでも分断したいのでしょうか)・切れ込みが悪い(滑らかな刃先で切り込む角度や加える圧力が分かり難いのでしょうか)・切った物が張り付く(張り付き難い切り方もあるかも)、等の理由で反対意見も有る様です。前記の反論は、切る技術の違いや切る対象による違い、鋭利な切れに対する要求量の違いも在るでしょう。

これらを一纏めに論じるのは経験・立場・目的のレベルなど、不確定要素が過ぎるので止めておきますが、個別の目的とそれに最適だと思われる項目が確定しているなら、其れを突き詰めるのは否定しませんし、妥当な対処でしょう。実際、私も明確な要望が有れば可能な限り沿うようにしています。偶々、これまで1000番仕上げで指定された事は無いですが。

つまり、御希望が御任せであったり、目的をお聞きして御任せに近い内容で問題無さそうな場合が大半であったので、1000番仕上げや青砥仕上げで返したりは無かった訳です。もしも何かの目的に特化した御希望の仕上げが有れば、なるべく対応したいです。ただ、はっきりしない目的に対しては、自分が考え得る汎用性の高い仕上げである所の御任せ(標準仕様)としています。

逆に、コレクションや保存用として依頼された事は極少数、有りました。その場合でも、普通の仕上げにプラスアルファ程度で、とてもとても刀に比肩するレベルには達していません。ですので、もしも(綺麗さを最重要視して)観賞用や保存用の本気仕様を行うなら、通常の2~3倍の手間暇を掛けるでしょうね。

表面的な「綺麗さ」の為でなく「形状のバラつきの修正」の為に均し研ぎと、「錆・変色予防」の為に化粧研ぎをしているので、誤解の有りません様に御注意願います。それは「走りや抜け」、食味の為でもありますが。綺麗さは飽くまでも、これらの要素を満たした結果の機能美として付いて来るのだと考えています。

ですので、以下の画像では手持ちの包丁類が或る程度以上、形状も表面処理も整って来たかなと思っていますが、殊更見た目の綺麗さを追求しているつもりは有りません。万一、コスメテイックな美麗さを追求するなら、繰り返しに成りますが現状に倍する手間暇を掛けて完全な傷消しと斑消しに取り組む必要が有ります。

 

 

 

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現状は、此れが私の(標準)実用研ぎという事に成ります。形状的には80点近辺かと。世の各人の実用研ぎの範疇は一様では無いでしょうから、100人居れば100通り在って良いのでしょう。

私の仕様も、「試した上での」否定ならば御自由です。状況次第では合理的な疑問が出るのも理解していますので。しかし比較対象や、テストの構成要件を正確に指摘した説明を添付の上で御願い致します。切り手のレベルの標準化は困難が予想されますが。

研ぎ屋に出す場合も、各人の標準に近い仕上げの所を選べば満足度も高い筈です。そして、その標準のバラエティが多い程、好みに近い所に当たる確率は高く、更には多様な選択肢から選ぶ楽しみにも繋がるでしょう。願わくは皆様に、納得のいく出会いを。

 

 

 

 

 

次への準備

 

結局TV番組では、和包丁の画像や砥いでいるシーンはおろか、百均で紙の束や巻いて捩った物を切るシーンも使われませんでした。代わりに、料理人の場面では有りましたが。

洋包丁、就中廉価包丁を否定するものでは有りませんが、手作り(自由鍛造)の和包丁の良さを推したい私としては忸怩たる思いも有ります。しかし一足飛びには難しいとも思っています。

(あと、前回のTV放送では「研ぎ職人」になっていたり、今回は「研ぎ師」とかの表示。渡した名刺には、研ぎ屋だと書いてある筈ですが、勝手な肩書を付けられるのは頂けませんね。今回の公式まとめサイトには記述すらされていないので御察しです。)

ですので、次の課題としては数年来の懸案と認識していた刃物用鋼材の縮小や統合について働き掛けて行ければと考えております。その活動の始めとして近日、上野館長と出掛けて来る予定です。当日は砥石館を空ける事になるので申し訳無いのですが。

 

 

 

 

そんな予定をしている間にも、嬉しい御申し出が有りました。砥石館や、更に以前から社団法人への御助力を頂き御世話になって来た方より、料理イベントで使っても良いがと包丁を貸与して頂きました。

実践派の方にて、実際に使い込まれている包丁ゆえイベントに備え軽く研ぎ直しておきました。所有者の方は最近、二つのメーカーと言うか店舗の包丁に御執心で、今回お借りした包丁二本は其の内の一方の物です。

 

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小さ目の柳 白紙2号 七寸

 

 

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イカ割きの様なアジ切りの様な。白紙1号 4.5寸

 

 

お借りした包丁を余分に減らすのは気が引けますし双方、余り傷んでいない様子にて研承3000番の緑から。

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刃先は予想通り。形状は想像以上に整っています。ただ、柳は地金部分の刃元側四割に深めの傷。イカ割き(アジ切り)は刃金部分に入った凹凸が気に成ります。しかし顎側の削り過ぎは少ない方でした。

 

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巣板で傷を浅くしつつ、上記の気に成る点を軽減して行きます。刃金の仕上げは、千枚です。地金部分は小割りした八枚の内、やや硬くて荒い方です。一見、巣板仕上げに似た風合いでありながら、其れよりも細かいので錆び・変色に少々強いので。

 

 

 

研ぎ上がりです。形状的には、元の状態を踏襲しつつ表面の凹凸・傷を均す方向で仕上げました。つまり、ほぼベタ研ぎに糸引きですね。

他には、錆落とし程度で。傷消しも、3000番の研削痕を半減する程度です。イベント後には研ぎ直して御返しするので其の時に、もう少し追い込んでみようかなと。

 

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長年、御高配を賜り、今回も御気遣い頂きまして感謝致します。折角の包丁ですので、御来場の方々に楽しんで頂くアイテムとして、活躍して貰おうと思います。

 

 

 

 

 

御知らせ

 

当方での研ぎ作業の対応は、基本的にメールでの御問い合わせや御依頼を経た上で、現物を郵送・配達して頂いています。稀に、余りに御近所であったり、どうしても直接渡すぞと言う方には御持参頂いたりした事は有ります。

単に自宅にて作業をしているだけですので、来客の想定もしていない室内は居住性も悪く、お構いやお待ち頂くのにも適さない為に(待ってる間に研げるとも思えません)、そうしております。

作業は夜間に集中して行なう場合が多く、従って日中に睡眠や雑用・道具などの買い出しで留守も多くなります。畢竟、電話に出る事も難しい訳です。

頼りはメールになりますが、此れが少々厄介で着かなかったり文字化けしたり。私はパソコンはお手上げですので、仕様を変えたり何だのは自力では不可能です。そもそも此方に着かないのは知りようも無いですが、相手先に着いたかどうかも返答を待つしか有りません。

しかし、(特に断りの)返答が返って来るのは滅多にありません。HPや偶にブログでも、料金的な目安は記載していたりしますが其れを見ずに問い合わせ、返答内容に折り合いが付かずに辞めて置かれるのでしょうが、それ以外との区別が付きません。

先方の迷惑メールフォルダに入っていたり、届いていない事もある様です。過去には当方から(珍しくも)電話やメールで2~3度問い合わせ、その結果、私からの返答が無いと判断して刃物を手放したとの報告も。私が砥いでいれば、手放す結果に違いが生じたとは限りませんが、少なくとも影響は有ったかも知れません。

以上の事柄も踏まえて御伝えしたいことは一つです。私の所に届いたメール(御依頼・御問い合わせ)は、確認後に三日以上放置する事はまず有りません。大阪を離れていたり特殊な状況を除いて、1日か二日の内に返信しています。1週間や10日経っても返信が無いのは私に届かなかったか、返信を御自身が受け取れなかった可能性が高いです。

当方に着いた、御依頼主からのメールを知りつつも返信しなかった事は一切無く、その点は改めて強調しておきたいと思いますので宜しくお願い致します。

 

 

例え受注に至らなかった場合でも、「依頼は止めた」の一言でも返して頂けましたら、双方の行き違いも激減すると考えての記載でした。

 

 

 

 

 

剃刀の研ぎ直しと、御知らせの直し

 

天然砥石館から持ち帰った剃刀ですが、大まかに錆を落として研ぎ直しをしました。

 

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この状態から、耐水ペーパー・布ペーパー?・ラッピングフィルムで状態を見つつ錆取り

 

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シャプトンの100番で裏押しを強めに。その後は会津砥で表の荒研ぎ

 

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白巣板各種で中研ぎ

 

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卵色巣板と本戸前で面精度向上と仕上げ研ぎ

 

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最終仕上げは大谷山のカミソリ砥

 

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以前の研ぎ上がりに比べて、全体的には向上。細かく観察すると、斑の取り切れていない部分も。しかし恐らく、今後も手入れが必要に成りそうですので錆びの痕跡同様、完全には追い込まない事にしました。

取り敢えず痕跡として小さな錆は見え難く、大きな錆は半減以下にまで減耗せしめ得たので、次回以降の追い込みと更なる砥ぎ肌の向上を目指したいと思います。しかし、余り短期間で次の機会が訪れるのは有難く無いですが。

 

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あと、先日記載しました中屋平治作の包丁に付いてです。その時は、今後の入荷予定は無しとしましたが(卸価格では仕入れられない・鋼材の在庫が無くなり次第同一モデル中止らしいので)、知人から意見を頂きました。

もしも希望が有れば再度仕入れて、むらかみが砥いで販売すれば良いのでは?少なくとも、その可能性は残しておくべきと。成程と思いましたので、御要望が有りましたら承る事に致します。

その際、当方以外から御買い上げの包丁に研ぎを施す場合と違って、(左右に切り刃が有る)三徳包丁としては御得な研ぎ料金と致します。具体的には購入時の初回のみ、本刃付け(実用研ぎレベル)料金は三徳(六寸)が6000円。イカ割き(五寸)は片刃なので2500円です。

当方から平治作包丁を購入の時には、それぞれの研ぎ料金が本体価格に上乗せになると言う訳です。本体のみの購入であれば、当方からである必要は無いので、素直に製作元からの購入をお奨めします。

 

 

 

 

刃先の形状(追記として)

 

之まで、ハマグリの説明としては少し、観念的に過ぎる部分も在ったかも知れません。具体例として画像を上げるのに手頃な物を購入したので其れを絡めて書いてみます。

 

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アトマの厚板バージョンその他を買い求めようと、月山さんへ行った折りに購入。以前から興味があった白柿ですが、砥石の試し研ぎ用の一つ(小さくて刃線が短い)として目を付けていた物です。

 

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本来は木材に罫書き線を入れる道具という事ですが、試し研ぎと汎用(軽作業)・観賞用?にしようかと。ですので、完全平面にはしないかもですし、その方が使い易いでしょう。そもそも、平面の試し用には切り出しが有る訳で。

 

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なので、かなり緩いハマグリの状態で砥いであります。此れが私が良く記載している、切り刃の緩いハマグリ(~極緩いハマグリ)です。その反対はキツイ(角度変化の大きい)ハマグリ。

当然、刃先は糸引き・段刃・刃先ハマグリの何れも付いていません。一番ベタ(平面)に近い形状ですね。鋼部分が僅かにふっくらしているのですが、分かり難いかも知れません。

 

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因みに、此方はいつも試し研ぎに使っている(例の鍛接不良の有る)切り出しの刃先。その物ズバリのベタです。上画像よりは分かり易いかと。

 

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此方は、更に前に試し用としていた両刃の小刀。ベタに研いだ切り刃の先だけ、糸引き程度の幅でハマグリに。

 

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最後は、普段使いの古い鋼のペティ。分かり難いですが、側面の殆どを「極緩いハマグリ」に砥いだ上で刃先(へ行くほど鈍角がキツイ)ハマグリにしてあります。切れ味試験の結果からは現状、此れが性能を最大限生かす研ぎだと判断しています。

緩いハマグリの先に、急激にキツクなって行くハマグリを加える事によって、刃先の耐衝撃・耐摩耗性の向上に加え、対象から受ける抵抗も(張り付かずに)受け流せます。其れが所謂、「走り」や「抜け」への貢献にも繋がります。

 

 

 

以前から、「刃先が一番鋭角な」切れ優先のハマグリと表現していたのは一番目の画像の状態です。しかし、理屈の上では少々変な表現でした。

正確には「最も厚みが少ない」か「最も曲面が緩く平面に近い」でしょうか。この様に個別の画像を指して説明出来ない時に、イメージとして伝わり易いかと考えての事でした。

主に包丁を研いではいますが、上記の内容を織り込んで切り刃や刃先の形状を研ぎ出しています。勿論、刃体全体に掛けての厚み抜きや、各要素を複合的に組み合わせてもいますが。

其々の刃物の形状や仕上がり(鋼材・熱処理)、使い方を鑑みて適切に研ぎ分けて行ければと考えていますので、余り極端な仕上げ(仕様)を御希望されても叶えられない場合も有ります。実用性無視とかなら可能かも知れませんが、基本的に実用研ぎしか出来ない不器用者ですので宜しく御願い致します。

 

 

 

 

切れの標準仕様

 

少し前のハマグリに付いての記載ですが、もっと前からの背景と言うか切っ掛けに成った事柄が有ります。研ぎ進める上での砥石の種類・性質に基づく組み合わせや、そのバラエティとしての複数のルートは標準的なものが決まっていました。勿論、刃物の形状や素材に対応してです。

そして、刃体の形状に対応して切り刃・小刃・糸引き、更に其れらは平面かハマグリか複合か。この辺りも最適解は初期状態と目的により変動するものの、大まかには角度・厚み・その変化の付け方の相場みたいな基準も確立に近付いている気がします。

包丁を主体とした一般的なナイフ類については、程度には絞るべきかも知れませんが。飽くまでも初期の形状から大きく外れない範囲で性能を引き出す方向。

上記の手順に則って、形状を整えつつ切り刃・小刃の調整を済ませれば、後は返りを取るだけです。ですが、此処まで仕上がった刃体の御蔭で、返り取りの結果が多少バラついた(ミクロの世界的なレベル)としても、誤差の範囲と言える影響程度です。例えれば、髪の毛が真横から押し付けるだけで上半分が落ちるか、部分的に繋がっているか。

特に、紙一枚~数枚を切るテストよりも、数十枚を切る性能を重視して来た事も有り、十分以上に切れていれば問題無しとしていました。拡大画像でも(200倍ですが)明らかな不備は見えない仕上がりに纏めては来ました。

しかし何時からか、返り取りをしていて、左右(表裏)の感触の僅かな違いを気持ち悪く感じる意識が強くなり、其れを打ち消す試みを繰り返す様に。紆余曲折は省きますが、結果的に返り取りの成否は、返り取りをする前に決していました。つまり、条件が整っていない返りを出した時点で、取り方を相当工夫しても好結果に結び付き難い。

必要な条件とは、出来るだけ目の細かい返りを殆ど有り得ない位に出す(出ないのが理想ですが困難)訳ですが、此の時に左右(表裏)均等に出すのが肝要です。過去を振り返れば、此れら各項目の一つ・或いは二つに気配りしていた記憶は有るのですが、三つ同時に且つ完全を目指していたか、自信が有りません。

後年は恐らく、二つ目までを重視して何度かに一度は返りの左右の不均等を、やや強引に落としに行っていた気がしますし、其れが結果的に誤差レベルでは有れど(理論上)最高の仕上がりとの差を生んでいた気がします。

サイズの大きな返りを取る・目が大きいままの返りを取る。この二つの悪影響が明白であれば、左右差(量・角度)を有する返りも又有害で当たり前でした。刃先が荒れる要件を潰して行くに如くは無く、今後はより返り取りの操作中の感覚に留意すべきと得心しました。

返り取りが「返りの状態チェック」を兼ねる訳で、手間も費用も増えないので同様のお悩みを抱えて来た諸兄にも、お勧めしたく記載してみました。チェックで合格しなかったら、強引に落としに行かず最終仕上げのやり直しへ。やはり、何かが心に引っかかったら検証して対処するのを徹底するべきですね。中々、物事全てにとは参りませんが。

 

 

 

※ 紆余曲折とは、左右の砥ぐ回数を同数に。其の上、仕上げ前には徐々に回数を減らす。圧力を均等に心掛ける。等、従来やって来た方法に加え、返り取りの素材各種や新たな方式を試行錯誤したけれど、変に出た物を取る努力は出さない努力に敵わない事が判明。出さなければ、返り取りの素材や状態への依存度も低くて成功率は高い。硬さと粘りのバランス的に厳しい素材(形状保持に不利)への攻撃性も低い結果と成りました。と云う内容です。

 

 

 

 

御知らせと、刃先の作り方

 

少し前に、味方屋作の三徳が売り切れになるかもと記載しましたが、やはり売り切れました。その後、天然砥石館で初となる(初心者向けで無い)研ぎ講習希望者の方の為、御注文分を送って頂きました。

 

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偶々、タイミング良く完成間近だった黒打ち

 

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定番の炭素鋼とステンレスの三層(軟鉄地金も有り)

 

ですので、在庫無しの状態には変わり有りませんが、司作・味方屋作共近日中に少量ですが追加される予定です。その際のマチの寸法ですが、出来れば旧型(現味方屋作と同一)のデザインでと考えています。

 

 

 

 

それと、この前の土・日に砥石館で館長(上野さん)と話していて気付いたのですが、刃先仕上げの標準として多用しているハマグリに付いて理解が十分では無いかもと。

一般的には、全く切れない鈍角の丸刃(マルッパ)を含めて、単に直線部を何の目的意識も無く曲線にしたラウンド形状(甚だしきは只の半円)をハマグリと呼ばれている様です。

上野さんには折に触れて説明して来たので、流石にそのレベルの認識では有りませんでしたが、形容としての言葉のみでは具体的な操作までは脳裏に浮かんでいなかったとしても無理は無いでしょう。

そこで、ホワイトボード上で図示しながら結構細かく語り合った内容を参考までに記してみます。飽くまで一部分ですが、良いんじゃないかと御思いの方は、次回の研ぎ時に是非一度お試し頂きたいと思います。

 

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上図は刃先を研ぐ際の基本の一つです。実際には現物の初期状態や、御好みの仕様に沿って砥ぐ場所や順序も全く異なります。

図を一瞥して、私が図形や展開・習字について壊滅的に身に付いていない事を御理解頂けた所で、いよいよ説明です。

上段は、例として刃体(洋包丁)の先端部分に付いている小刃の仕様変更としてのハマグリのビフォーアフターです。小刃の起始がAで、停止がBです。その間の直線を曲線にするのですが此の時、刃先たるBに向かって漸次鋭角に砥いで行くのが基本の研ぎ方です。つまり一定の曲率で砥がれた部分が存在しないカーブの研ぎ方と其の連続で構成された曲面。

もう一つは、小刃のカーブは上記の基本よりも少し直線気味。やや細身の厚さにする代わりに刃先(対象によって1ミリ~3ミリ前後)のみ漸次鈍角にしていく研ぎ方。此方も、曲線の何処にも同じ曲率の部分は有りません。平たく言えば、糸引きの効果を最大限引き出す事を狙って複合的なハマグリに組み込んだ状態。

図の下段ですが、二つ目のハマグリの効果を極限まで引き出す為に角度(それと厚み)の変化を付ける操作です。刃元(顎側)から切っ先に掛けて、引き切りの時は抵抗を低減・押し切りの時は上滑り防止を意図したものです。

Cは、研ぎ始めのポイント。通常、そこから切っ先まで直線的に研ぎ、順次A方向に移動しながら繰り返せば一つ目のハマグリに近付きます。此れに、斜め方向にも複数、砥ぐ事を組み合わせる事によって研磨量の多寡を明確化出来ます。

Cのポイントからだけでは効果が薄い初期状態の刃物では、次にC´やC´´からも、重ねて研ぎを加える事で改善可能です。私の標準は此処から刃先に掛けて鈍角化するので、ポイントCのやや上(峰寄り)から上記の線対称、つまり上(A)に向かって厚みを減らすのと同様の操作で刃先(B)へ向かって砥いで行く訳です。

勿論、刃物の状態に応じて上からや下からやポイント飛ばし、組み合わせは多種多様になります。目的は飽くまでも、其の刃物の性能を引き出すのみです。研ぎ手法は、曲面を目指すけれども直線を重ねるのが精巧に仕上がる気がします。(よく拡大画像では縞々が確認できます)

此の様な研ぎを行うのは、切れと永切れを両立させたいからですが、他には元々の刃物の状態を崩す割合を最小限にしたいからです。切り刃(主に和式)や小刃(主に洋式)の範囲を徒に広げたり、短絡的に必要以上の厚み抜き(肉抜き)をして強度を低下させたくありません。ある意味では適度な紡錘形の方が走りや抜けに貢献するので薄過ぎには警戒すべきだからです。

普段、自分が研ぎをする上で念頭に置いている注意点と共に、どんな研ぎをしていて、有意義なハマグリとはどういった物か、少し詳しく書いてみました。和式の切り刃も、基本的には此れの拡大コピーした内容と被る部分が大ですが、一様では有りません。ですが、調整幅を二段階持てるのは和式の利点ですね。(完成形は、更に刃元から切っ先に掛けての切り刃の厚み・角度の漸減と、刃先ハマグリ角の漸減も加わります)

 

研ぎ講習では、上記その他の操作に必要な身体各部の動作や砥石使いも含めて御伝え出来ればと考えています。此処まで読んで頂いた方の、参考になれば幸いです。

 

 

追記

講習を受けて頂いた方の弁では、本文を読んだ上で当日の説明を聞けば大方、理解出来たとの事。

しかしまさか、この図をプリントアウトして御持参されるとは思いもよらず、気恥ずかしさと驚きと共にその意気込みに恐れ入りました。K様、本日は有難う御座いました。御手持ちの柳達を上手に育てて行かれる助けとなりましたら幸いです。

 

 

 

 

御知らせなど

 

天然砥石館では天然砥石製作コースとして、丸尾山巣板・合砥と大谷山の薄物の合砥、青砥や会津砥が有りましたが此の度、岩手の夏屋砥も入りました。見かけや感触は、天草と似ている感じですが北と南で遠いのに不思議です。尤も、天然らしく色柄は一様ではありません。

 

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上画像は試みに自分で作ってみた物ですが、何故か前回の会津と同じく少々、砥粒が細か目のを選んでしまった様です。これら廉価で購入した上でのDIY以外にも、希少な東物の巣板・合砥も販売されています。

現在は販売用全商品の価格帯の内、中間レベルの在庫が減っていますが近々、仕入れられるそうですので興味が御有りの方には是非、足を御運びの上で御覧頂きたく思います。その中間レベルは勿論の事、普段は直に見る機会も少なくなった更なる上級品も含め、全て試し研ぎの上での御購入が可能です。

私は現在、砥石館に曜日限定で詰めては居りますが、砥石館から直接に利益を得ているものではありません。世界的に見ても砥石館の存在が貴重だと考え、館長である上野さんの理念(HP参照です)と覚悟(早期退職して移住)に対し、意気に感じて手伝いをしております。

もしも上記、私の心情に近い・又は御賛同下さる方々が居られましたら、亀岡の天然砥石館を可愛がって頂きます様、御願い致します。あ、見学のみならば無料なので、物見遊山として御越し下さる方も気軽にどうぞ。鉄道の駅からは、やや不便かも知れません。車で傍を通る際に御立ち寄り下さい。「天然砥石館」は何故か正式名称の御墨付でないので、「森のステーション」検索で。

 

 

 

 

北海道のT様には、本焼き二本とナイフ二本の研ぎ依頼を頂いており、更に名倉として使える石をも追加で御所望でした。

通常、共名倉の予備までは揃えておりませんが、亀岡へ通っている関係で砥取家へ寄る事が容易く、選別して来ました。

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上画像の三つがそれで、丸尾山の戸前系(天井・合いさ際?)と中山の黄色です。共名倉としての詳細な目的までは把握していませんが、御手持ちの砥石から推察しました。結果、鏡面狙いと研磨力増大、それに傷消しを狙える組み合わせを見つける事が出来ました。

どれがどれかは、使ってみてのお楽しみでしょうか。分かり難ければ、試し研ぎ後に御尋ね頂ければと。今週後半には、研磨作業完了の御知らせメールを御送りできると思いますので、添付の仕上がり画像を確認の上、御判断頂いて問題無ければ名倉を同梱して御返送に成ります。

 

 

 

 

砥石館で出席日数一番の御常連様には、味方屋作三徳を二本纏めて購入頂きました。御自身用と友人用との事ですが、場合によってはもう一本、親戚用に必要かもと。現状、在庫が一本ですので確定となれば売り切れとなります。

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(上画像は、自分で使っている物です)

司作と違って味方屋作は、追加で仕入れるのも比較的随意で可能ですが流石に間髪入れずとは行きませんので御注意願いたいと思います。ともあれ、先行して二本の御買い上げを頂きまして有難う御座います。