二週間ほど前になりますか、田中さんから「菖蒲の原石を切った」との連絡が。そこで翌日早速、田中砥石店へ向かって見ると(切った物か以前からの在庫か、其の両方が)菖蒲の砥石が並んでいました。
其の中でも、極上品と思われる物を取り置きして貰い、無理して集めた資金を持って、後日に引き取りに再訪しました。当日は、テレビの取材とかでにぎわって居り、その場に居た若い衆に研ぎの参考に成りそうな事を説明などして辞去しました。
その足で砥石館に向かい(大阪市からは双方、遠いのですが京都市と亀岡市は近いので)、田中館長と上野さんに会って来ました。菖蒲のミドルサイズは北海道のS様用、小型は自分用にするつもりで、大きいのは在庫かなあと。
大きいのは万人向けの硬さと泥の出方、しかし砥粒の目は立ち気味ですので通常より研磨力やや強め。ミドルはサラッとした感触で泥の出は適度、研ぎ斑が出難いタイプ。小さいのは、その中間と言った具合で、可能であれば三つを自分用にしたかった所ですが、私としては珍しく中庸を選びました。
見せびらかすだけでは悪いで?館長と前館長には月乃輪のサンプルを進呈。上野さんは形状や研ぎ感に煩いので(笑)直方体の方。田中館長へは、不定形ながら少し大きい方を。
最後は相談の上、菖蒲の大きい方を砥石館預かりとして貰い、帰宅しました。
下画像が、S様向けの菖蒲。月乃輪関連の話しの延長で、極上の三つの話しを御伝えすると、其方にも興味が有ると。因みに、事前に送って居た月の輪の八枚は研ぎ感や仕上がりが大変に良いとの事でした。次に御送りした月の輪の並砥は、研磨力に驚かされたと。
自分用の心算で入手した菖蒲です。全体的に黄色っぽいですが、砥面に一部、明るい紫色が。良く見ると下端付近にも薄っすら出て居り、側面からも確認できる部分が。
あと、S様の身の回りの方々は、硬口の砥石に興味が有るとの事で、手持ちの二つの他に、田中砥石店で取り置きボックスに入れて頂いて居た分からも、二つを持ち帰りました。
以前にも、北海道に送るの送らないのと、遣り取りして居た砥石達の一部でも有った、数少ない手持ちの二個です。砥面に、余り邪魔に成らないとは言え、筋も見えますしサイズもサイズ、裏も平坦度が低いので、砥石自体の質の高さの割りには御買い得価格で出せるかなと。
取り置きボックスで眠って居た二つ。厚い部分でも1.5cm程、特に左の方は厚みが一定で無く更に薄いので、此方も御買い得価格に成りそうですが、右側 のみは品質・砥面の広さ・難の少なさにより、ほぼ極上品と見做しています。
オマケで、月乃輪のルート探索で二回ほど、同行して貰った角鉈の手入れです。初めは刃先のみ、新品からの研ぎ直しをして有りましたが、少し蔦(ツタ)や細い枝を切り払ったので、切れの回復と錆予防を兼ねて。
確か前々回の刃物祭りで購入の、味方屋作の五寸、両刃の鉈です。恐らく、SK5を芯材とする利器材ですが、鍛造と熱処理が適正で性能的には、特に不満も有りません。
関係は無いのですが、下画像は同じく味方屋作の竹割鉈です。十年も前に成りますか、大阪のナイフショップで購入しました。
時々は、自作の皮鞘から出して確認しないと、油断した時に限って知らない内に錆が出ていたりします。其れの予防として、時折り(錆が出る前に)軽く研いで居ます。
箪笥の引き出し・桐の箱(まあ紙箱でも良いのですが)にでも入って居れば、そうそう簡単には錆びないのですが、こいつは普段から身近に置かれて居ますので(笑)。
刃物祭り(岐阜県関市)と言えば、その時期ですが今回、出掛けても日野浦さんとは会えない様です。数日前に電話で話した際、今年は時期をずらして出掛けるので、予定が合えば其の時に会って飯でも食おうと。
勿論、時間と体力に余裕が有れば(苦笑)、喜んで落ち合いたいと思いますが、是非とも日野浦さんには今夏の体調不良が復調してから出掛けて貰いたい所です。そうは言っても、冬本番に成ってしまうと雪が心配との事で、難しい物ですね。
取り敢えず、例年通り服部刃物の先輩とは旧交を温め、鰻屋や新町の出店を見て回りたいと思って居ます。あと、S様からの追加の包丁の問い合わせ内容を聞いてみる予定でも有ります。




























































