この前の土曜・日曜は、天然砥石館のイベントとして集大成の様相を呈していました。土曜の内に、亀岡在住の刀匠の下で玉鋼を使用した鍛造・焼き入れ・焼き戻し・整形まで行なった小刀を、翌日曜に砥石館にて研磨を体験して貰うという内容です。
ベルトサンダーで荒く仕上げた状態と、上野館長が内曇りまで仕上げた状態との比較。
ダイヤから荒砥、中砥と進んで行く途中
館長の完成品が此方。完成予想図ですね。刃紋も結構、様になっています。
人造の中砥の後は巣板。最後には予て用意の水木原産の内曇りです。
刃紋を表現するのは中々、難しいですね。
少し手順を早めて段階を踏み、仕上がりの加減を様子見です。やはり形状の完成度や傷消しに付いては再度、調整が必要な様です。もう一度、或いは二度程は研ぎ直してからの完成と成るでしょう。
単一鋼材(三枚その他の複合で無い)とは言え、素材は玉鋼で土置きによる本焼きですので、やろうと思えば美術刀剣の登録も取れるレベルの物が出来る体験です。鍛錬場で刀匠が付きっ切りの指導でもあり、刃物好きには堪えられない二日間だった筈です。
参加下さった方々、刀匠の将大様には感謝致します。有難う御座いました。研ぎには予備日が必要と成りそうですが、引き続き奮励を期待し、晴れて完成の日を迎える事を祈っております。