いつもの常連様から

 

私のベスパやパソコンで御世話になっている常連様から、研ぎ依頼を受けました。まあ、パソコンを持ち込んでメンテナンスを御願いしたので、ついでにと言った感じですね。これら以外にも、アメリカ製のマスプロナイフも研いだりしつつでしたが・・・。

 

 

以前から研いでいた包丁、研ぎ前。

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確か青紙スーパーの三徳

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鋼(恐らく日立白紙に準じる刃物用炭素鋼)のペティ

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ステンレスの牛刀

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大半は同一行程にて、代表して三徳の画像を

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シャプトンの1000番で小さな欠けと厚みを取ります。

 

 

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巣板で傷を消しながら、刃先を鋭く。

 

 

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今回は、目の細かい合いさで更に鋭利に。

 

 

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浅葱で最終仕上げ。

 

 

 

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研ぎ上がり

 

 

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地金は、千枚仕上げです

 

 

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平は耐水ペーパーで、切り刃(地金部分)は小割りした巣板・千枚です。これは薄く製造されているので、切り刃の錆や傷などは人工の研磨剤ではなく、減りの少ない天然で落としていこうかと考えて居ます。あ、刃先は又、少しばかり気になって撮影後、研ぎ直しています。

 

 

 

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この手のステンレスとして、期待出来得る最大限の切れが得られたのは、砥石との相性の良さが際立った為でしょう。可笑しな話ですが、殆どのステンレスで性能を引き出しつつも、中級とそれ以下の物に、特に恩恵があります。具体的には切れ味と長切れです。柔いステンレスが採用されている包丁ほど、よりはっきりと改善された刃先を実感して貰えるのではと思います。

 

今回は二本が和包丁でしかも両刃でした。本来なら、(洋包丁基準より高い)和包丁基準の料金になる上に、片刃の二倍の料金になる両刃です。しかし、三徳は切り刃が狭い仕様で且つ形状が整って来ている為、片刃と同一料金(しかも最低ライン)。ペティは切り刃が広いものの、研ぐ部分が未だ刃先周辺に限定的で切り刃自体は磨きが主体である事から、此方も片刃と同一且つ最低ラインとなりました。

 

色々御世話になっており、研ぎの依頼も頂き有難う御座います。過去に御購入頂いた包丁・鉈の仲間入りするであろう特注の鉈は、いつもの様に数ヶ月~一年程かかるかも知れませんが、気長にお待ち頂ければと思います。この度も、有難う御座いました。

 

 

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