天然砥石館に付いて

 

本日は、常連の方御二人の他にも数組の御家族連れ、職人風の男性が数人と、広島の料理人の方が御出ででした。

料理人の方は、大阪への用事の後で興味が有った砥石館へお立ち寄り下さったとの事。道案内を要する御二人を上野館長が送り届けている最中でもあったので、切歯扼腕では無いですが、私が対応させて頂きました。

天然砥石に興味が出たのに加え、先輩から指導され続けて来た研ぎを改めて見直したいと、簡易研ぎ講習も御所望で。打ち物などに使用すると、切れを優先した研ぎでは刃先の永切れを期待出来ないのが問題点だと。

 

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基本的には、調理の現場にて御自身で砥いで来られた経験者ですので大きな問題点など有ろう筈も無く、結構な仕上がりの牛刀を更に向上すべく砥いで貰いました。

人造の中砥三段階の後、巣板から戸前に繋いで、片刃風の洋包丁研ぎの右側に、少し糸引きを入れて強度と抜けを両立する仕上げを提案しました。

結果的に、刃の付け方に因る切れと永切れの両立、其れに天然砥石の掛かりの良さと更に上乗せされる永切れ性能に満足頂けた様子。その証拠と言う訳では無いですが、帰り際には岡花の硬口青砥と東物の白浅葱の砥石を購入されました。

 

 

今回も御役に立てて何よりでしたが、亀岡の天然砥石館は来年度から少々、体制が変更される公算が大きくなって来ました。現状、私も土曜・日曜・祝日は基本的に詰めていますが、それも今年度中までになりそうです。

対応する陣容・展示物・開館日など、変更箇所に付いては先々に広報される筈ですので、御来館をと御考えの皆様におかれましては御気を付けて頂きたいと思います。その為にも関係各位による会議が遅滞なく進み、その結果をHPにリアルタイムで反映される事を望みます。

 

 

 

 

 

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