日曜は、地元の刀匠に御協力を頂き、簡略な鋼材を使用してでは有りますが鍛造・焼き入れから小刀作りの体験を開催しました。
松炭です
通常はコークスが一般的なのですが、温度管理がやり易い(普段は此れでしょうから)との事で高価な松炭を使って頂きました。
先ずは手順の説明と、操作の御手本を提示です。
三か所に設置した、鞴と火床での参加者の実践を指導。形状の修正が入り、焼き入れ(各自)と焼き戻し(刀匠が担当)の後。
館内にて荒い刃付け。使用したのは小振りなベルトサンダー。
数人の方は自ら拘りの形状を目指して奮闘。
最後は御自身で砥石による研磨。
荒砥から始めて
中砥へ
お子さんも、中々様になっていました。
最後は当然、天然砥石ですね。
或る程度、焼き肌というか黒打ちの感じを残した方が良いかと、峰の方まではサンダーを掛けませんでした。どうしてもとなれば、後から砥石でも整形出来るからですが少し鈍角に成り勝ちだったかも知れません。
元から、低炭素の鋼材でしたので(鍛造効果で締まるけれど)焼き入れでの効果は期待薄でしたので、切り刃をもっと広げても良かった気もしますね。
ですが、自ら鞴を操作しつつ鍛造・焼き入れ・焼き戻しの場に立ち合い、それらの工程に関われる体験は貴重でしょうし、ましてや刀匠が監修とのおまけ付きです。体験者の方々は一様に充実していらっしゃったと御見受けしました。
もしも、更にハイレベルな体験を御希望の向きには先々、館長が計画している一泊二日の工程で、スウェーデン鋼の土置き焼き入れで本焼き刃物を作る体験の実現に御期待下さい。
今回、御参加下さった多くの皆様と、何時も御世話になっている亀岡在住の刀匠、中西さんには感謝申し上げます。有難う御座います。