半月ほど前でしたか、日頃から通っている和菓子店で聞いていたのですが、買い物に来られた中に研ぎを希望する方が現れたと。店内には私の名刺や関係した本を置いてくれているので、来客時に目に留まり興味を持たれたとの事。
三日前の帰宅時、自転車で追尾して来たのが御当人で、その場で依頼されて包丁を受け取りました。一般の方は、予備の包丁が少ない場合も有りますので、急いで返却した方が良いのかと翌日に間に合わせたので簡単に御紹介です。あ、記事への記載は確認していませんでしたが、和菓子好きの近所のよしみと云う事で。
研ぎ前、全体画像。研がれた形跡は有りますが、現状では切れなくなっていました。側面の傷は気に成りますね、その効果も余り無さそうですし。
研ぎ前、刃部アップ
研ぎ前、刃先拡大画像
研ぎ前、左側面
人造の400⇒1000⇒3000番から、中硬の黒蓮華⇒赤ピン⇒中山並砥です。やはり、この系統のステンレス(質と硬さ)には並砥の相性が際立ちます。
研ぎ後、全体画像。特に御要望が有った訳では無いのですが、大きな傷くらいは目立たなくしようかと。
研ぎ後、刃部アップ
研ぎ後、刃先拡大画像
研ぎ後、左側面
御依頼主は、結構な包丁好きとの事で、キッチリ研いでくれる所が良いとの事でしたが、届けた際には此の位の外観の変化でも綺麗に成ったと。使って見た結果、切れと永切れでも今回の研ぎに満足して頂ければ幸いです。そして、間を取り持って頂いた和菓子店の旦那にも感謝です。有難う御座いました。