昨日は、嘗ての中山の採掘鉱周辺でクヌギの伐採に行くとの事で、加工場だった小屋の現存している方を見学して来ました。
此方の小屋は無事ですが少し下には、水間府と其の横に佇む小屋が有りますが、倒木や土砂で傷んでいます。
トロッコが引かれていたとの事でしたが、確かに実物が遺されていました。
画像中央には、レールを曲げてカーブさせる道具も。トロッコの敷設・保守の道具類ですね。
反対側には、トーチ類が。
地面に残るレール。
勿論、採掘されていた原石なども転がっていました。
サンプルとして二つ、採集して来ました。
黄板として見ていましたが、砥面を見ると結構な範囲で紫が見られます。白や黄色に紫が混じる傾向が強いのは、奥殿の特徴かと感じていたのですが山が近い為か、似た外観を呈しています。
砥いで見た感じは、流石に其れ程そっくりと迄は行きませんが仕上がりは近いかも知れません。
巣板の方ですが此方も、驚く程に奥殿の天井巣板の超硬口とそっくりでした。
研いでも、仕上がりと切れ方に類似点を感じます。
おまけに、ダイヤで擦ると泥の色まで紫が混じってそっくりです。
序でに、伊那の削ろう会で月山さんから譲って貰った研承成、1000番です。
可成、砥面が硬くて平面維持に優れます。其れに比して研磨力も備えており、特に平面の刃物は勿論、精度の高い裏押しや刃先形成としては包丁にも有難いです。
その後は、敢えて仕上げ砥で傷消しをして行きます。今回も、電柱を建て替える為に掘り起こした場所から選んで来たので、試し研ぎを兼ねてです。
赤ピン
戸前系と言うより、並砥みたいです。
緑板
何れも、超仕上げとまでは行かない研磨力重視タイプでしたので、浅目とは言いいながら1000の傷でしたが消退して行きました。