一昨日は、午後から高雄に出掛けて来ました。午前は休憩にと思っていたのですが、ついつい三条から持ち帰った包丁の身を研いでしまいました。
此れですね。真ん中は、完全な黒打ちですから切り刃(現状殆ど問題無し)を研ぐ迄は此の儘で。上の細いのも磨きで仕上げられつつあるので、刃線の修正と切り刃の研ぎがメインです。困ったのは下の、黒打ちから磨きへ移行しつつある柳。普通、機械が必要ですね。まあ、なるべく手研ぎで作業して来ましたので、大まかになら可能です。
何とか、平の黒い皮膜を落としつつ平面度を上げつつ磨きました。仕上げは、ペーパーと研磨剤の後で天然砥石。
細い方も、刃線と切り刃形状を大まかに修正。
仮仕上げの状態です。
包丁の身を持って、高雄に来ました。すると、中岡さんから砥石が採れそうとの情報を確認しに行くけど?と。同行させて貰いました。
場所としては、裏大突までは行かない範囲の、蓮華谷周辺に付いてです。途中までは、砥石層に繋がるかに見える地層の様子も見えました。
ですが、赤ピンに近いと見られる層は確認出来ましたが柔くて荒い物でした。
其の為も有って、斜面に目を転じると・・・
下を見下ろした画像。
分かり難いですが、見上げています。
頂上まで上がりました。
こう云った、倒木の下は確認に持って来いとか。
見た目は赤ピン其の物なんですが・・・使えない場所だった様です。
気を取り直して、持参した包丁の身に(サンプルとして託されていた)柄を付けてみました。見本を示して貰った後は、出来るだけ自力でもやって見ました。
あ、再度、平と切り刃を砥ぎましたので仕様は変わっています。此処から天然砥石で仕上げて行きます。
取り置きの砥石を持って帰りました。
奥殿 天井巣板カラスの中硬
奥殿 天井巣板カラスのやや硬口
奥殿 天井巣板の超硬口(の中でも少し軟)
北海道のS様用に挽いて貰った切り落としです。
此の三個は、ほぼ本焼き専用です。もう一本の白巣板蓮華(大平だとか?)は、次回に回しました。