御知らせなど

 

天然砥石館では天然砥石製作コースとして、丸尾山巣板・合砥と大谷山の薄物の合砥、青砥や会津砥が有りましたが此の度、岩手の夏屋砥も入りました。見かけや感触は、天草と似ている感じですが北と南で遠いのに不思議です。尤も、天然らしく色柄は一様ではありません。

 

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上画像は試みに自分で作ってみた物ですが、何故か前回の会津と同じく少々、砥粒が細か目のを選んでしまった様です。これら廉価で購入した上でのDIY以外にも、希少な東物の巣板・合砥も販売されています。

現在は販売用全商品の価格帯の内、中間レベルの在庫が減っていますが近々、仕入れられるそうですので興味が御有りの方には是非、足を御運びの上で御覧頂きたく思います。その中間レベルは勿論の事、普段は直に見る機会も少なくなった更なる上級品も含め、全て試し研ぎの上での御購入が可能です。

私は現在、砥石館に曜日限定で詰めては居りますが、砥石館から直接に利益を得ているものではありません。世界的に見ても砥石館の存在が貴重だと考え、館長である上野さんの理念(HP参照です)と覚悟(早期退職して移住)に対し、意気に感じて手伝いをしております。

もしも上記、私の心情に近い・又は御賛同下さる方々が居られましたら、亀岡の天然砥石館を可愛がって頂きます様、御願い致します。あ、見学のみならば無料なので、物見遊山として御越し下さる方も気軽にどうぞ。鉄道の駅からは、やや不便かも知れません。車で傍を通る際に御立ち寄り下さい。「天然砥石館」は何故か正式名称の御墨付でないので、「森のステーション」検索で。

 

 

 

 

北海道のT様には、本焼き二本とナイフ二本の研ぎ依頼を頂いており、更に名倉として使える石をも追加で御所望でした。

通常、共名倉の予備までは揃えておりませんが、亀岡へ通っている関係で砥取家へ寄る事が容易く、選別して来ました。

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上画像の三つがそれで、丸尾山の戸前系(天井・合いさ際?)と中山の黄色です。共名倉としての詳細な目的までは把握していませんが、御手持ちの砥石から推察しました。結果、鏡面狙いと研磨力増大、それに傷消しを狙える組み合わせを見つける事が出来ました。

どれがどれかは、使ってみてのお楽しみでしょうか。分かり難ければ、試し研ぎ後に御尋ね頂ければと。今週後半には、研磨作業完了の御知らせメールを御送りできると思いますので、添付の仕上がり画像を確認の上、御判断頂いて問題無ければ名倉を同梱して御返送に成ります。

 

 

 

 

砥石館で出席日数一番の御常連様には、味方屋作三徳を二本纏めて購入頂きました。御自身用と友人用との事ですが、場合によってはもう一本、親戚用に必要かもと。現状、在庫が一本ですので確定となれば売り切れとなります。

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(上画像は、自分で使っている物です)

司作と違って味方屋作は、追加で仕入れるのも比較的随意で可能ですが流石に間髪入れずとは行きませんので御注意願いたいと思います。ともあれ、先行して二本の御買い上げを頂きまして有難う御座います。

 

 

 

 

 

「御知らせなど」への2件のフィードバック

  1. 村上様

    お世話になります。

    お忙しい中、名倉の選別をして頂き有難うございます。
    手持ちを含めて4種類の名倉を、試してみるのが楽しみです。

    柳刃等、出来上がりを楽しみにしております。
    村上様の様に切れ味と美しい仕上がり両方を、とことん追求されている方は少ないと思います。
    出来れば、研ぎを習いたいと思っておりますが、北海道在住の方の集まりが実現できるのを待ち望むばかりです。

    今後とも宜しくお願い致します。

    北海道T

    1. T様

      お待たせしております。実はもう一つ名倉候補の石が有ったのですが、選別途中に剥離した片割れでした。面付け途中で、その性質が再現して更に剥離。結果、小割りして使う事に。相性次第ですが御預かりした包丁に生かせる可能性も有ります。勿怪の幸い・瓢箪から駒、になれば御希望の状態に近付くかも知れません。で無ければ本焼きの標準仕様である、東の巣板仕上げに成るでしょう。

      私が考える美しい仕上がりとは視覚的な誤魔化しや機械的な光り方よりも、性能を支える規律ある形状と其れを補助する滑らかな連続面。其の上で錆・変色を抑えて食味を向上させ、金属組織由来の砥ぎ肌(刃物の個性)をも表現できる天然砥石を使った肌理細かさを追求しています。

      研ぎ講習はそうですね、今すぐの北海道行きは難しくとも、望まれる方がいらっしゃるならば何れは伺いたいと考えて居ります。一度は行ってみたい場所ですし、状況さえ整えば。

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